塩崎 郁
こどもの居場所サポートおおさかとは
―こどもの居場所サポートおおさかでは、どのような取り組みを行っているのですか。
当法人では、主に大阪市内を中心とした近隣市のこども食堂等の子供支援団体189団体のサポートを行っています。北部市場運送さんをはじめとした多くの企業様にご協力いただき、現在ではフードバンクとしての機能も持ちながら各こども食堂への支援をしています。
―子供の居場所サポートおおさかを始めたきっかけは何ですか。
もともと、現在では廃校になった小学校のPTA会長をしていました。私が会長をしていた当時に統廃合が決定し、その時地域住民の方々と子供の声が聞こえる場所はなくさないことをお約束し、西成区の区長さんとその学校跡地を利用してプレイパークを始めたのがきっかけです。
こどもの居場所サポートおおさかのこれまでとこれから
―こどもの居場所サポートおおさかが現在に至るまで、どのような歩みを進めてこられたのですか。
廃校となった学校跡地でプレイパークを始めた後、2017年から「広がれこども食堂の輪」という活動に参加させていただくようになりました。その中で、子供たちにかける思いが同じ仲間と出会い、2019年度から休眠預金事業としてこどもの居場所サポートおおさかを開始しました。しかし、すぐにコロナ渦に入り、多くの障壁にぶつかりました。それでも協力してくださる企業様も少しずつ増え、登録団体も3年間で189団体、そこに関わる子供の数は10,000人を超えました。
―これからの展望や活動の方針を教えてください。
休眠預金事業としての契約が、2023年の3月をもって終了します。しかし、ご協力いただいている企業様やサポートを必要としているこども食堂、その向こうにもたくさんの子供たちがいますし、新たに開設されるこども食堂もこれから増えていく予定です。ですから、まだまだこの活動を続けていこうと考えています。
この3年間、コロナウイルスに翻弄される3年間でしたが、こども食堂の方々が本当に頑張ってくださったんです。その中で、子供たちに関する悩みや相談が、こども食堂を運営する方々から多数寄せられるようになりました。そこで、現在ではそうした相談窓口としての役割も担っています。今後は、フードバンクとしての役割と、こども食堂をサポートする相談業務が、当法人の2本柱になっていくと思います。
地方創生への思い
―子供を守るという視点から、どのような地域を目指していくべきだと思いますか。
人と人とのつながりを大きくしていくことが、子供を守る手段なのではないかなと思います。今、時代の流れもあり子供は個々で孤立している状態に近いです。よその子供に声をかけたり、いけないことは注意したり、といった昭和の時代には当たり前にあったことも、今ではできる人がなかなかいないでしょう。でも、より多くの子供を守るためには、かつてのように地域全体で大きな輪になって子供たちを見守ることも大切なんじゃないかと思います。
―地域創生を志す若者に、アドバイスはありますか。
人とのかかわりを大切にしてほしいな、と思います。他人事を他人事と思わず、困っていたら声を掛けられる人になってほしいです。助けてほしい時も、助けが必要な人を見かけたときも、声を掛けられるようになってほしい。そうすれば、人との、地域とのつながりの輪も大きくなっていくと思います。大西さんはどうですか。
大西さん:声をかけることが億劫にならないように、環境づくりも大切にしてほしいし、していきたいなと思います。めげずに、声をかけられることが当たり前な世の中になれば、子供たちにとってもより良いなと思います。
―Made in local に応援メッセージをお願いします。
地域を創生させようと思っている若者がいるというだけで本当に嬉しく思います。そういった熱い思いを持って活動されている方々がいるということは、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな、と思えるくらいです。ぜひこれからもっともっと頑張っていってほしいです。でも頑張れないときは誰かに甘えたりしてもいいと思う。無理しないことも大事。期待しています!
代表者名 | 横田弘美 |
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団体名 | こどもの居場所サポートおおさか |
所在地 | 〒557-0034 大阪府大阪市西成区松1丁目2−7 |
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