長井 日華梨
ボランティアに対する想い
ーたくさんサークルがある中で、「関西大学ボランティアセンター学生スタッフ」に入ろうとしたきっかけを教えていただけますか?
谷口様:高校生の時に東北の傾聴ボランティア活動に参加した際に、ボランティアに対する魅力を感じたことをきっかけに、大学に入ってもボランティアを続けたいという気持ちがあったのでボランティアセンター学生スタッフになることを決意しました。現在は、関大生に「ボランティアの魅力」や「やりがい」を発信し、ボランティアへの一歩を踏み出してもらうことを目的として活動しています。
ー東北の傾聴ボランティアに行かれた時は、どんな活動をされたのですか?
谷口様:地元の高校4校が合同で、宮城県・福島県に足を運び、東日本大震災で被災した大川小学校を訪れ、語り部の方から被災された経験談をお伺いしました。高校に戻った後は、ボランティアを通して学んだことや傾聴ボランティアのやりがいについて全校生に報告しました。
ーボランティアセンター学生スタッフに入る前の意気込みやどんな目標を持っていたか教えていただきたいです。
赤木様:元々、大学生活で「何かしたい!」という思いがあり、今後の学校生活や社会に出た時に自分の力になる経験を身に着けたいということ、ボランティアセンター学生スタッフとして活動することで自分の糧になるものを見つけたいという意気込みで入りました。
また、関大生にボランティアの魅力を広めることを目的として、活動していて、それを達成する為には、自分が活動に携わり、経験することで感じたボランティアの魅力をSNSなどを使って広報することで、関大生にボランティアへ参加してもらい、魅力を感じてもらうことが今の目指すところです。
赤木様が感じた「ボランティアの良さ」は何かお聞きすると、色々なジャンルのボランティアを経験することによって、活動先で自分とは違う価値観を持つ人に出会い、視野が広がり、自分自身の成長の糧になることだと教えていただきました。
ボランティア活動を通して、様々な人と関わることで多角的な視野を持つことが出来るのだと、赤木様のお話から分かりました。
幅広い活動や企画の運営を担う
ー主な活動内容や今後に予定しているボランティアがあれば教えて頂きたいです。
大前様:私達がボランティアをするのではなく、関大生が気軽に参加できるボランティアの企画や運営をして、関大生にボランティアの魅力を広める活動をしています。
具体的には、大学キャンパス周辺の清掃や、琵琶湖の保全活動、河川(大和川、淀川)の清掃活動などの環境保全活動を行っています。
他にも、奈良県明日香村でのキャンドルイベントのお手伝いや高齢者交流、子ども向けのボランティアなど、ジャンルにとらわれず幅広いボランティア活動の企画や運営を行っています。
10月には、「ボランティアWEEK」として1週間、「献血呼びかけボランティア」や「小学生の下校見守りボランティア」、「キャンパス周辺の清掃活動」など、毎日違う活動内容のボランティアやボランティアに関連する講座を実施しました。
11月にはキャンドルイベントと学園祭で、子ども向けのボランティアを実施しました。
(「飛鳥光の回廊2022」でのボランティア)
ーボランティア先はたくさんあると思いますが、どのように探して自分達で見つけているのですか?
畑中様:ボランティアセンターHPから直接依頼していただくこともあるのですが、関西大学が連携協定を結んでいる明日香村(奈良県)と吹田市(大阪府)と高槻市(大阪府)では定期的にボランティア活動を行っています。
2022年9月23・24日に明日香村で開催された「飛鳥光の回廊2022」というキャンドルイベントでは、明日香村の方からお声掛けいただき、キャンドルのデザインや設置等のボランティアを行いました。また、2023年3月12日に開催される予定の「飛鳥ハーフマラソン」で、給水ボランティアを実施する予定です。
(関西大学×法政大学 スポーツゴミ拾い 活動の様子)
ボランティアセンター学生スタッフ様が自ら、問題提起をし課題に取り組んだ「琵琶湖の環境保全活動」についても詳しく教えて頂きました。
赤木様:滋賀県長浜市の漁港組合の方から外来水生植物が繁殖して困っているということを伺い、「どんな問題」があって「どんな活動をするべきか」ということを専門家の方から教えて頂きました。そして、本学学生に対してだけでなく、法政大学及び明治大学の学生に、琵琶湖の問題と活動内容などの現状を知ってもらうため、三大学連携講座をオンラインで開催しました。
琵琶湖の水質を改善する為に、知識や問題意識を持った上で活動に取り組むことを心掛けています。
ボランティアが与えてくれたもの
ーやりがいを感じる時を詳しく教えて頂きたいです。
大前様:参加者の方から「企画をしてくれてありがとう!」と言ってもらえると嬉しいです。企画をした方も充実感を感じられますが、参加者の方にも満足感を味わってもらえたのではないかと思います。ボランティアをしてもらった方達も幸せな気持ちになれるという事がボランティアのいいところでもあり、それを感じられるのがやりがいだと思います。
ーボランティア活動に参加する前と後で自分の中で変化はありましたか?
赤木様:活動前は「困った人の為に自分が何かしてあげたい!」という気持ちをしっかり持たないと、ボランティア先にとって気持ちの良いものではないし、「人の役に立たないと!」というイメージで一歩踏み出しにくいと感じていました。しかし、活動を通して「助かった」「ありがとう!」と言ってもらえるとやってよかったと思え、自分が力になれたと実感できることが嬉しいですし、ボランティア先でも、新たな出会いがあり、多くの人と話す経験を通して、新たな価値観を知り、交流の輪が広がることを感じられることも嬉しいです。
ーこれらの活動を今後、どのように活かしていきたいですか。
大前様:企画や運営をしたという経験を活かして、社会に出てからも会議などで企画をする際に、自分がリーダーシップを発揮し先導していきたいです。ボランティア活動において「自発性」が大事になるのですが、色々なボランティアに参加する中で「自分で考えて動く力」を身に着けて、活かしていけたらと思っています。
(関西大学×法政大学 スポーツゴミ拾い 集合写真)
築き上げた伝統を後輩に
ー今後、参加する後輩にどんなメッセージ、伝統を残していきたいですか?
大前様:「真剣にやる時は真剣にやって、楽しむときは全力で楽しむ」というメリハリを大事にして、これから入る後輩にも学生スタッフとして活躍してほしいと思っています。
関大生が持っているボランティアに対する「堅いイメージ」を無くすために、学生スタッフ自身が様々なボランティア活動に参加したり関わり、気軽に楽しく参加できるのだと自分達が感じて伝えることが大事だと思っています。
ーどのようなボランティアグループであり続けたいか、展望など教えて頂きたいです。
畑中様:メンバーと仲良く自分たちが楽しむことを忘れずに活動したいです。また、近年はコロナ禍で活動が少なかったので、積極的に活動に参加し、ボランティアへのニーズを考え、新しいボランティア体験ツアーを行い、今後も魅力を広める活動をしていきたいです!
(活動の様子)
Made In Localの読者の皆様へ
ー最後にMade In Localの読者の皆様にメッセージをお願いします!
大前様:都会で暮らしていると、小さな地域に目を向ける機会が少ないですが、そこに目を向け地域から日本全国をより良くしていくのはすごいと思います。
地域から日本を輝かせるということで、地域の方や企業にも伝わり、気持ちは上に向かって頑張れるのではないかと思います。実現できるかではなく、その気持ちがあるかが大事だと思うので自分が地域を変え、その地域から日本を変えるんだという気持ちを忘れずに頑張って下さい。応援しています!!
ボランティアは相手の人を喜ばせるだけでなく、自分自身の視野を広げ成長できる非常に魅力的な活動だということが伝わりました。
また、魅力を広めるためには積極的に行動を起こす「自発性」が大事だと感じました。
関西大学ボランティアセンターの学生スタッフ様、貴重なお話をありがとうございました!
取材対象者 | 関西大学ボランティアセンター学生スタッフ |
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大学名 | 関西大学 |
所在地 | 〒564-8680 大阪府吹田市山手町3丁目3番35号 |
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