こんにちは!学生ライターのひかりです。 突然ですが、「関係人口」という言葉を聞いたことはありますか? これは、地域と多様に関わる人々を指す言葉です。 今回は、愛媛県 明浜町の関係人口を増やすことを目的に「みかん」に着目した インターンシップを運営している、東京農業大学の中村優斗様にお話を伺いました。



(中村 優斗様)

現在、中村様は東京農業大学 食料環境経済学科で農業経済について学んでいます。

ー中村様が農業について学ぼうと決めたきっかけを教えて下さい。
中村様:父が農家融資の仕事をしていて、幼い時から農家における経済状況
第一次産業における利益について触れてきたことがきっかけです。

明浜町で地域創成を取り組む

―中村様が愛媛県 明浜町で地域創成に取り組もうとしたきっかけは何ですか?
中村様:小学生に入る前まで松山市に住んでいて、大学1年の夏休みに「もう一度、愛媛県に行きたい!」と考え、明浜町でみかん農家のアルバイトを経験しました。また、若い人々が都市に出ていくことから、人口減少後継者不足という問題が浮き彫りになりました。
そこで、私達のような若者が足を運び、新しいアイデアを出していくことによって地域創成に貢献が出来るのではないかと考えたからです。

「みかん」で明浜町を盛り上げたい


中村様は、人口が減少していく明浜町を盛り上げようと、あるインターン活動を
始めました。それは「みかんインターン」です。
今年度の夏は、東京農業大学の学生達がみかん農家の元で収穫の手伝いをし実習を行いました。さらに、収穫した柑橘を使用したジャムづくりを体験しました。
最終的には複数のグループに分かれ、地域おこし協力隊の方々や実際に明浜町に定住した人のお話を聞き、「明浜町の関係人口を増やすには」というテーマでプレゼンを行いました。


(みかんインターンの様子)

ーどんな思いでインターンに取り組んだのか、やりがいを教えて頂けますか?
中村様:後継者不足、少子高齢化、耕作放棄地が問題になっている明浜町に若者が新しい
アイデアを持ち寄ることで、地域が活性化するのではないかと考えました。
また、本来は農学部には実習が伴いますが、コロナ渦で出来ない状況でした。
そこで、明浜町で農家と触れ合える実習を学生に楽しんでほしいという思いで取り組み
ました。そして、このインターンを通して「地域に貢献し、学生には充実した学びを
与えたい」という思いで取り組みました。
学生を空港から実習先に送迎をする際に、初対面の学生で無言の時間が多かったのですが
帰る時には思い出話で盛り上がり、「明浜に来てよかった!」「帰りたくない!」という
言葉を聞いた時にやりがいを感じました。


(インターンを楽しむ学生達)

ー明浜町に住んでいる方々とどのように信頼関係を築いたのですか? 
中村様:何度も現地へ足を運び、顔を覚えてもらいました。今では、前日に連絡しても家にすぐ泊めてくれます。明浜の方は「来るもの拒まず去るもの追わず」と表せるくらい手厚く歓迎してくれます。

明浜町では、知らない人・すれ違う人々に挨拶するという地域性が見られるので、東京に
帰ると、間違って知らない人に挨拶をしそうになるというエピソードも聞かせて頂き
ました。明浜町の人々の温かさが、すごく伝わりますね。

ーみかんインターンの経験をどのように生かしていきたいですか?
中村様:今年の学園祭で、明浜町で収穫した柑橘の販売を考えています。
他にも、東京農業大学の最寄り駅で、明浜町にちなんだマルシェが出来たらなと
考えています。

明浜町からグローバルへ



(ベトナムの実習生との交流)

ーベトナムの実習生と交流があるそうですが、今後はグローバルにも目を向ける
予定はありますか。
中村様:地方の柑橘畑や高原野菜を育てている農家の元で働くベトナムやフィリピンの
実習生が多く、インターン中にも実習生と交流がありました。そこで、実習生と意気投合した後輩2人がベトナムに行き、実習生の家に遊びに行くほど仲良くなりました。このことを通じて、ベトナムや世界に繋がったらいいなと考えています。

今後の願いと展望



(「えひめスマートTV」に出演した様子)

ー今後、明浜町をどのように盛り上げていきたいか、願いや展望を教えて下さい。
中村様:明浜町は少しシャイな方が多いので、自分たちがこの町の魅力を発信していきたいと思っています。そして、関係人口をたくさん増やしていき、定住や移住に繋がれば嬉しいです。今後は、西予市での「林業インターン」の運営を考えています。
他大学生との交流を増やし、一緒に明浜町を盛り上げていきたいです!

地域創成を目指す若者へ


ー最後に地域創成を目指す若者にメッセージをお願いします!
中村様:自分の好きな地域に足を運ぶことが大事だと思います。まだ学生なので1人で行動することは難しい時もあります。けれど、周りにいる大人や協力してくれる方に助けを
借りることも出来ます。周囲の力を借りつつ、積極的にアクションを起こすことが大切
です!

今後、どのように明浜町が盛り上がっていくか楽しみですね!
「自ら行動する」姿勢が大事なのだと改めて考えさせられました。

中村様、貴重なお話をありがとうございました!

代表者名

中村 優斗

大学名

東京農業大学

所在地

〒156-0054 東京都世田谷区桜丘1丁目1-1

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