前原 未有
ONE TOHOKUとは?
一般社団法人ONE TOHOKU HUB 代表理事/CEO 手島慧さん
―ONE TOHOKU とはどのような団体ですか?
簡単に言うと、「仙台の若手社会人コミュニティ」です。
仙台は支店が多く、転勤族の人たちなど外から入ってくる人が多い街なんです。
そんな彼らが家と会社を往復するだけの生活にならないよう、サードプレイスを提供し、仙台、東北でより楽しく働いたり、過ごしてもらうことを目指している団体です。
―若者を対象としたのはなぜですか?
仙台は、データで見ると15〜39歳の若者の割合が全国の中でも高い政令指定都市なんです。
また、「学都仙台」と言われるほど学生数が多く、若者が集まりやすい街です。
そんな若者たちが活躍できる場所にしたいという想いがもともとありました。
―ONE TOHOKUの具体的な活動について教えてください!
主に4つあります。
まず1つ目は、交流です。例えば川辺で鍋料理を食べる「芋煮会」や、お花見、プロ野球の楽天観戦などを大学生や社会人が集まって行います。
2つ目は、自分のスキルアップをするための活動です。複業のイベントや、平日の早朝に新聞各紙を読み合い、面白い記事をシェアするイベントなどをしています。
3つ目は、自分のいる組織をより良くするための活動です。自分の会社で起きている問題の解決法を、様々な業種の人が集まって一緒に考える場を設けています。そうすることによって、狭い視野に収まらず様々な視点から考えることができるんです。
4つ目は、仙台・東北を活性化させるための活動です。仙台市が行っている、若者の街づくりを進めるための事業を手伝ったり、仙台市で働く人を増やすためのメディアのインタビューに答えたりするなどの活動を行っています。
―社会人になっても会社以外に交流の場があるのは素敵ですね!
やはり一度会社に入ると、その会社に染まってしまうケースが多いと思います。
一度染まってしまうと、以前はおかしいと思っていたこともおかしいと思えなくなったりするんです。
そういう意味でも、いろんなコミュニティに属して自分を客観視できるようになることは良いと思います。
活動を通して思うこと
―活動をしていて良かったと感じることは何ですか?
様々な人と出会って自分にない考え方や価値観に触れることで、自分の世界が広がることです。また、「仙台や東北を面白い地域にしたい」という、自分と同じマインドを持っている仲間に出会えたことも嬉しく思います。
―活動をしていくうえで大切にしていることは?
人と人のつながりですね。
いくらAIやメタバースなどの仮想空間が発達しても、ひと対ひとの関係への欲求は潜在的に変わらずあるものだと思うんです。
「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえる関係性や、お願いがしやすい関係性の構築を大切にしています。
多くの若者が活躍できる未来に向けて
―今後の目標はなんですか?
実は、任意団体として「ONE TOHOKU」の活動をしてきましたが、この4月に一般社団法人「ONE TOHOKU HUB」も新たに設立します。
「仙台の若者がHUB(ハブ)となるような街を目指していく」「自信がない人が少しでも自分らしく生きていける街にしたい」という想いのもと、仙台・東北エリアに関わる若手社会人・学生が「自己成長」や「成功体験」を積むことができる「きっかけの場」を提供し続け、結果としてワクワクできる仙台・東北エリア創っていくことを目指しています。
まずは短期的な実績を作ることや、人材ネットワークの構築、大学生を対象とした「ONE TOHOKU YOUTH」の立ち上げ、さらにメディア機能の拡大や、「仙台、東北の若手社会人といえばONE TOHOKU HUB」というポジションを獲得することによって、将来的には仙台や東北だけでなく、全国や世界を見据えたり、組織の新陳代謝を図りたいと考えています。
―手島さんから見た東北の魅力は?
時間の流れがそれほど早くないところですかね。あと食事もすごく美味しいので、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)は高いと思います。
また仙台は先ほども言ったように転勤族が多かったり、留学生が多い東北大学があったりして、多様性のある街なんです。そのような人たちも含めて老若男女問わずさらに交流していくことで、より面白い街になるのではないかと思っています。
一方で、東京や大阪などの都会と比べて情報格差がまだまだあるなと感じます。今はインターネットが普及しているので、それを活用できる人がもっと増えるといいなと思います。
―東北に住んでいる若い方に伝えたいことは?
活動に参加してもらうことで、同じような悩みを持った人にも出会えると思います。
また、ONE TOHOKUでは飲み会や芋煮会を開くなど、初めての方に来ることのハードルを下げてもらえるよう努めています。
とりあえず、一緒に美味しいものを食べて飲みましょう!!
―「Made In Local」を読んでいる人にメッセージをお願いします!
どんな街でも、実際に足を運び、美味しいものを食べたり現地の人と話したりして五感を働かせることによって新たな発見がたくさんあります。
今はいろんな場所に安く行ける時代なので、是非自分の五感でローカルを感じてほしいと思います。
法人名 | 一般社団法人ONE TOHOKU HUB |
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所在地 | 仙台市青葉区春日町9-15 THE6 3F |
設立 | 2022年4月1日 |
代表者 | 代表理事/CEO 手島慧 |
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