こんにちは🍀美味しい物を食べることが大好きなライターの「はるの」です!

山口県のご当地グルメといったら、ふぐ刺しなどの「ふぐ料理」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

しかし、その歴史や山口県ならではの特色については知らない方がほとんどだと思います。

そこで、今回は山口県の「ふぐ料理」について詳しく見ていきましょう!

山口県で有名なふぐの種類は?


山口県でふぐといえば、下関のイメージが強いかもしれませんが、下関だけがふぐの名産地ではないのです!

ここでは、山口県が誇るふぐの名産地をそれぞれの土地で有名なふぐと合わせてご紹介します!

①下関・周南の「とらふぐ」


実は、下関はふぐの漁獲量が日本一であるために有名なわけではないのです!

ふぐ=下関」というイメージが定着している理由の1つに、「南風泊市場(はえどまりしじょう)」の存在があります。南風泊市場は、全国で獲れたふぐが一斉に集まる日本で唯一のふぐ専門の卸売市場です!

そして、この下関で知名度が高いのが、「ふぐの王様」と呼ばれるとらふぐ

このとらふぐは周南では、「ふぐ延縄漁(はえなわりょう)発祥の地」として明治時代からとらふぐ漁が行われており、「徳山ふぐ」というブランドで知られています。

とらふぐの旬は10月〜2月頃で、引き締まった身と繊細な甘みが特徴です!

②萩の「まふぐ」


下関・周南の「とらふぐ」に対して、萩のまふぐも別名「ふぐの女王」と呼ばれ、山口県で有名なふぐの1つです!

市場に出回るとらふぐの約90%が養殖なのに対し、萩のまふぐはすべて天然もの

2月〜4月頃が旬で、甘みが強くもっちりとした口当たりが特徴で地元漁師さんの中には、「味の点ではとらふぐよりまふぐが勝る」と語る人も少なくないほど味に定評があります。

ふぐ刺しだけでなく、干しフグなどの加工品にも利用されており、体の表面にトゲがなく、なめらかなことから「ナメタ」または「ナメラ」とも呼ばれています。

山口県のふぐ食文化の歴史


山口県のふぐについて詳しくなったところで、その歴史についても少し見ておきましょう!

驚くべきことに、山口県のふぐ食文化は3000年以上続いていると言われています😲
その証拠に、縄文時代の貝塚からは多数のふぐの骨が発掘されているのです。

しかし、豊臣秀吉が天下を治めた時代、出兵する前にふぐを食した武士たちが毒にあたり、死者が相次いだため「河豚食禁止の令」が全国に発布されます。

その後、江戸時代から明治時代にかけても全国的にはふぐ食が禁止されていましたが、下関では日常的にふぐが食べられていました。

禁止が続いていたふぐ食が解禁になったのは、明治21年のこと。
当時の総理大臣伊藤博文が、山口県で食べたふぐの美味しさに感動し、当時の県令(知事)にふぐ食解禁を働きかけたことで公にふぐが食べられるようになったのです!

下関が全国にふぐの名産地と認識されるようになったのは、日本初のふぐ食解禁の地となった歴史毒のある部分を取り除く技術を発展させてきた先人たちの努力美味しさと美しさを兼ね備えるふぐ料理を作る職人の調理技術があったためでした✨

今では、山口県のふぐ料理は「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれるなど、全国的に有名な山口県のご当地グルメと言えます!

関連記事:【農山漁村の郷土料理百選】ご当地グルメ好き必見!日本の「美味い」が集まる百選⁉(ニッポンの百選大全集)
https://madeinlocal.jp/category/100collection/014#hf7b50166ae

山口県でもっと美味しく“ふく料理”を味わおう!


ここまで読んできて、山口県のふぐを食べてみたいという気分になった方もたくさんいると思います。

ふぐ料理について紹介する前に、知ると2倍ふぐを美味しく食べられる豆知識をお教えします!

実は山口県では、ふぐは「ふく」と呼ばれています🐡

元々は、ふぐに形の似たひょうたんを表す「ふくべ」・ふぐの「ふくらむ」特性などから「ふく」と呼ばれるようになり、そこから「」「幸福」を連想させる縁起の良い食べ物として親しまれるようになったそうです。

名前の言葉遊びで「幸福」を招くだけでなく、食べて美味しさで幸せになれるのでたくさんの幸福を招く料理ということですね!

そんなふぐ料理は高級というイメージがあるかもしれませんが、山口県では下関を中心に様々な価格帯でふぐ料理を楽しむことができます

特別な日に食べたい1万円以上のコースから、手軽に食べられるランチまで、山口県の観光サイトでおすすめのお店が紹介されているのでぜひチェックしてみてくださいね✅

特にふぐ刺しは美味しさはもちろんのこと、お皿の色や柄が透けて見えるほど薄く切られ、菊を模して盛り付ける「菊盛り」ツルを模した「鶴盛り」など見た目の美しさにも特徴があるので、ぜひ一度本場山口県で味わっていただきたいです!

🔎おいでませ山口へ「山口で味わう絶品「ふぐ料理」おすすめ店をご紹介!ランチスポットから人気の高級店まで」
https://yamaguchi-tourism.jp/feature/fugu-restaurant#1557

ふぐ調理師免許を持った方が調理したふぐのむき身であれば、自分で調理することもできます!ふぐは、「🔎ふぐ刺し」や「🔎ふぐの唐揚げ」など様々な調理法があるので、ぜひレシピを見ながら調理にも挑戦してみてください🥢

おわりに


「山口県のふぐ」について少しでも詳しくなっていただけたでしょうか?

料理の歴史や秘話を知ると、より美味しく・楽しく食べることができますよね!
ちなみに、毎年2月9日は山口県では「ふく(ふぐ)の日」とされています🐡

とらふぐもまふぐも旬の時期なので、ぜひ山口県に足を運んで、ふぐの美味しさで幸福になってくださいね!

それでは、また次の記事でお会いしましょう👋

参考


ふぐマガ「明治時代から続く?! ふぐの「延縄漁」とは」
https://www.fugu-sakai.com/magazine/learn/3550/#
萩GOCHI
https://hagi-gochi.jp/food/fugu
下関南風泊水産団地協同組合
http://haedomari.com/page-381/
ふくの本場下関
https://fugunohonba.jp/history/
ふぐマガ「下関が「ふぐの本場」と呼ばれるまでの歴史と現代の課題」
https://www.fugu-sakai.com/magazine/learn/1173/
ふくの老舗日高屋本店
https://hidakahonten.co.jp/%e4%b8%8b%e9%96%a2%e3%81%a7%e3%80%8c%e3%81%b5%e3%81%90%e3%80%8d%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%a8%e3%82%92%e3%80%8c%e3%81%b5%e3%81%8f%e3%80%8d%e3%81%a3%e3%81%a6%e5%91%bc%e3%81%b6%e3%81%ae%e7%9f%a5%e3%81%a3/
山口県観光サイト
https://yamaguchi-tourism.jp/feature/fugu-restaurant#1557

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