みなさん、こんにちは!ライターのひなです!

今や、アニメやファッションを通じて海外にまで広く人々を魅了している「忍者」
その正体は、未だ謎が多く、ミステリアスな雰囲気を醸し出している存在です。

滋賀県の甲賀地方は、忍者の発祥地であり、「甲賀忍者」という忍者の代表格でした。
今回は、甲賀忍者の正体やより忍者について深く知ることができる施設について深掘りしていきたいと思います!

忍者とは、一体何者だったのか?


忍者という名前は広く知られていても、真の姿を知る方は少ないのではないかと思います。
それもそのはず、忍者は、「各地の大名に使え、敵情を探り、奇襲戦に戦国を影で支えていた」のです。簡単にいうと、誰にも気づかれずこっそり忍び込んで情報を探るため、忍者を知る人が少ないのです。

特殊な武術「忍術」を使うことができ、その忍術を駆使し、戦いを支えていたともいわれています。

ただ、「忍者」という存在は古くから広い範囲で知られており、日本で最初に忍者を仕えさせたといわれているのが、飛鳥時代の皇族であった聖徳太子で、当時は忍者とは呼ばず、「志能便(しのび)」と呼ばれていました。大正時代になり、「忍者」と浸透し始めましたが、地域や時代によっては「間者(かんじゃ)」・「隠密(おんみつ)」・「水破(すっぱ)」と呼ばれていることもありました。

また、イエズス会が編纂した「日葡辞書(にっぽじしょ)」には、忍者は『Xinobi(シノビ)』と記載され、17世紀初頭には海外の人々にまで伝わっていました。

ただ、明治時代になると警察や軍ができ、忍者の活躍する場は減少していきましたが、現代もあなたの周りで知らないうちに活躍しているかもしれません。

甲賀忍者は、どんな忍者だったのか?


甲賀忍者の一番の特徴は、甲賀が位置した近江国(現在の滋賀県)を収める守護の直接的な支配下には入らず、要請を受けた時に協力するという穏やかな主従関係です。一人の主君に仕え、主君が没落するまで同じ人に仕えていました。

甲賀は「忍びの里」としても広く知られており、甲賀地方で戦国時代に軍事的スキルを発揮したのは、「甲賀衆」と呼ばれた地侍であったと考えられています。

戦国時代、全国の大名たちが領地を巡って争いが起きていた一方で、戦国時代に軍事的スキルを発揮した甲賀衆は、自ら「惣(そう)」と呼ばれる共同体を甲賀の里内で作り、共和的に自らの地を自らの力で治めるという強力な勢力であったため、領主の支配を受けず、独立性を保っていました。

また、惣に参加する人の立場を対等にし、「郡中惣」と呼ばれる「合議制」で意思決定を行い、「みんなで集まり、話し合いで決める」ことでより団結力は強まり、甲賀忍者の掟になっていきました。

ただ、当時から甲賀の地理は周囲から切り離し、平和を維持することは困難で、常に外部に目を向けて情報収集に励み、畿内をはじめ各地の大名に招かれると、得意な毒薬を使った忍術や手品のように素早く手を動かして人心をまどわす手妻(てづま)という忍術を使って活躍しました。

よく耳にする!甲賀忍者と伊賀忍者の違いや意外な関わり


三重県の北西部に位置する「伊賀忍者」は、甲賀忍者と並ぶほど忍者の代表格として知られています!ただ、なにが違うのか気になりませんか?

その答えは、ズバリ依頼主との関係組織構造が異なります!
上の項で「甲賀忍者は、1人の主君に仕え続けます」と記載しましたが、伊賀忍者は複数の依頼人に仕え続けていました。

また、伊賀忍者は下忍びと上忍びという上下関係があり、意志決定は伊賀忍者の位が高い上忍びが行うという組織構造でした。

関わりについては、アニメや物語などでは対立している風に描かれることもありますが、実際は甲賀と伊賀は仲が良かったそうです。

両忍者はなだらかな丘陵を境に南北が隣り合っており、織田信長の本能寺の変の際、徳川家康が無事に三河へ逃げ延びることができたのは両忍者の協力があったからこそだといわれています。

これであなたも忍者になれる?「甲賀の里 忍術村」


「甲賀の里 忍術村」では、敷地内に志能便神社・忍術博物館・からくり屋敷・手裏剣道場といった施設が点在しています。

その中でも特に忍者道場・手作り道場は、実際に忍者修行を体験をするコンテンツがいずれも参加費無料で用意されています。

忍者体験では、石垣上り・塀越え・塀横歩き・壁づたい・網渡りなど9種類の忍術を体験することができます!
忍者体験をするには、忍者道場へ参加する方法オリエンテーリングにて体験する方法があります。

「忍者道場」へ参加する場合:


このコースでは、参加者が集まって一斉に忍術取得に向けた講習を受けることができます。

私たちがよく目にする岩と岩の隙間を上っていく「石垣上り」の修行・高い塀をジャンプすることで越えていく「塀越え」の修行だけでなく、大きな丸太の上を素早く渡る「一本渡り」の修行・地下に続く井戸の通路を進む「井戸抜け」の修行・忍者が使っていた道具を使い、水の上を移動していく「水蜘蛛」の修行といった全9種類の修行を体験することができます。

こちらは、高いところに登ったり、不安定な場所を歩くような行程も含まれているためじっくりとやり方を教えてもらいながら忍術を習得したい方にぴったりです!

また、参加の場合は、動きやすい服・履きなれた靴での挑戦がおすすめです!

開催情報は村内アナウンスで放送されます。
所要時間は1時間程度で、開催時間は不定期です。
※忍者道場の開催は悪天候・混雑状況等により予告なく中止する場合があります。

忍者道場の開催状況は、こちらの公式HPより、ご確認ください!
https://koka.ninpou.jp/open.html

「オリエンテーリング」へ参加する場合:


村内各所にある修行場所にて自由に忍者修行を楽しめます!

このコースは忍者道場の開催時間が終わってしまった場合や自身のペースに合わせて、習得したい忍術をとことん追求できるのが特徴です!

忍者村内にある「からくり屋敷」や「甲賀忍者博物館」・「手裏剣道場」(別料金)など全体を回りながら少数人数で修行できるのもおすすめです!

自身で忍者修行をする場合は受付で配布しているパンフレットに各ポイントが記された忍び文字(白色の文字)を集めると、売店で「免許皆伝」の巻物がプレゼントされます。

施設情報


施設名:甲賀の里 忍術村

営業時間:通常 10:00-17:00 (最終入村時間:16:00)
※気象条件や降雨雑状況により、営業時間は変更になる可能性あり。
営業確認は公式HPまたは、07248-88-5000まで

料金:大人(18歳以上) 1,100円・中高生 900円・小人 800円:幼児 600円
※2025年4月1日より、価格改定あり

アクセス:
電車でお越しの場合→JR草津線甲賀駅下車、JR甲賀駅より無料送迎あり
(運行情報は営業カレンダーをご確認ください。https://koka.ninpou.jp/open.html

お車でお越しの場合→新名神高速道路 甲南IC(京都・大阪方面から)および甲賀土山IC(三重・名古屋方面から)が最寄り。いずれもインターからは下道で10分程度

おわりに


いかがでしたか?

忍者について詳しくなると、周りの人々に気づかれてはいけない存在とわかりながらも本物の忍者は現代にもいるのか?以前よりもますます気になりますね!

ぜひ、忍者修行を経験し、忍術を身につけてみてください!

参考


忍びの里 甲賀へようこそ
https://www.city.koka.lg.jp/10977.htm
忍びの里 伊賀・甲賀-リアル忍者を求めて-
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story042/
営業時間 [甲賀の里 忍術村]
https://koka.ninpou.jp/open.html
施設のご案内  [甲賀の里 忍術村]
https://koka.ninpou.jp/dojo.html
忍者とは⁉
https://ninja-official.com/whats-ninja
甲賀流リアル忍者館
https://www.real-ninjakan.com/
平成芭蕉の日本遺産 忍びの里 伊賀・甲賀のリアル忍者Real Ninja
https://nihonisankentei.com/chugoku/shinobinosatoigakoga
これを読めばわかる!忍者【伊賀流と甲賀流】の違い
https://thegate12.com/jp/article/154
伊賀忍者の歴史
https://www.kouka-ninjya.com/column/rekisi_iga/

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