皆さんこんにちは。

近年は少子高齢化や人口流出が深刻な地域が多く、人口減少を防ぎ、まちに活気を取り戻すための活動に注力する自治体が増加しています。

今回紹介する北海道小樽市人口対策に力を入れる自治体のひとつであり、これまで多くの画期的な取り組みを打ち出してきました。

この記事では小樽市が人口対策としてどのような取り組みを実施しているのかについてお伝えします。

ぜひ最後までお読みください!

小樽市の人口減少問題について



日々多くの観光客を魅了する小樽市ですが、その一方で人口減少という大きな問題を抱えています。主な原因は出生数の減少による「自然減」生産年齢人口の流出による「社会減」です。

国立社会保障・人口問題研究所などによる推計によれば、2050年には人口が現在の半分になると推計されています。

これらの背景から、小樽市は人口減少問題を最重要課題とし、現状に即した効果的な施策・事業を展開しています。

では、市の活力と持続可能性を両立するためにどのような取り組みを行っているのか実際に見ていきましょう。

おたる移住・起業「ひと旗」サポートセンター




おたる移住・起業「ひと旗」サポートセンターは、「勇気をふりしぼって、一歩を踏み出し、ひと旗あげようとする人へ、大きな声でエールを送りたい」という思いのもと小樽市と小樽商工会議所が連携して誕生したサービスです。

こちらのサポートセンターでは、移住を希望する方へ就職先の紹介・あっせん住まいの相談はもちろんのこと、起業や事業承継に関する相談支援にも対応しています。

このサービスの特徴は移住や起業に関する相談をすべて1ヶ所で対応していること。小樽での生活や地域に関することから、起業の心得・融資・事業計画づくりのサポート、事業承継まで幅広い相談を受け付けています。

また、対面・メール・オンラインの3つの方法で相談を受け付けているため、日本全国どこからでもサポートセンターとコンタクトを取ることが可能です。

移住や起業は人生において重要なターニングポイントであり、それらを控える方は期待や希望とともに、不安や疑問を抱いていることでしょう。

おたる移住・起業「ひと旗」サポートセンターはそんな皆さんの不安や疑問を解消し、小樽を選んで、長く暮らしてもらえるよう相談者に寄り添ったサポートを心がけているので、気になる方はぜひ気軽に相談してみてくださいね!

スキマバイトサービス「タイミー」と小樽市が連携協定を締結




2024年3月、小樽市は株式会社タイミーと「労働力確保・関係人口創出に関する連携協定」を締結しました。

コロナ禍後の社会経済活動の正常化や、市内で新たな観光施設や宿泊施設が開設されたことを受け、小樽市には国内外から多くの観光客が訪れている一方で、人口減少による働き手不足が生じていることを背景に連携協定に至ったのです。

スキマバイトサービス「タイミー」とは


スキマバイトサービス「タイミー」とは、その名の通り好きな時間・好きな場所・好きな職種で最短1時間から働くことができるサービスです。履歴書や面接を必要とせず、すぐに働けることから広く人気を集めています。

「タイミー」と小樽市が目指すもの


この連携協定を通じて学生や子育て世代などの市民に対して「タイミー」の利用を促すことで、地域の潜在労働力を喚起し、人手不足を解消することが大きなねらいです。まずは市内で観光需要が高まる夏場の時期の観光業での「タイミー」の活用を広げることを目指しています。

「Timeeトラベル」も活用予定


さらに、「地方で『働く』体験を通じて、第二の故郷を見つけられる」というコンセプトの「Timeeトラベル」というサービスの活用も予定されています。

このサービスは就労地の遠方に住む人を主な対象としており、地域の人々と一緒に働く体験を通して、これまで知ることのなかった地域の魅力や素敵な人々との出会いを提供するという画期的なものです。

小樽市は「Timeeトラベル」を通じて道外からの関係人口創出と小樽市への移住・定住を促進することを目指しています。

募集案件は小樽市のHPやSNSで随時公開される予定です。ぜひお仕事を通じて小樽市の魅力を見つけてくださいね!

発達支援事業所 きっずてらすの「保育園留学®️」


小樽市の「保育園留学」とは


保育園留学」とは、日常から少し離れた地域と保育園で、のびのびと子育てができる暮らし体験プログラムです。人々の生きやすさを支えるウェルネスなまちである小樽市では、ポジティブな声かけで発達を支援する「発達支援事業所 きっずてらす」で「保育園留学」の受け入れをスタートしました。

「保育園留学」は『じっと座っていられない』『順番を待てない』『ひとり遊びが多い』など、発達が気になるお子さまを対象にしたもの。約1〜2週間のプログラムを通して子供たちには「できた」を積み上げる達成感を、大人には喧騒から離れて家族と向き合う豊かな時間を贈ります。

毎日の活動プログラムは、子どもたちの個性や伸ばしたいことに合わせて作業療法士と保育士が共同で設計したものです。例えばトランポリンやブランコ、バランスボールなどの遊びを通じて、楽しみながら体幹やバランス感覚を鍛えられます。これらの遊びの中にも順番待ちのルールを取り入れることで、決められた時間を意識できるようになることもねらいとしているのです。

また、子どもたちと共に過ごす職員は作業療法士や言語聴覚士、教員資格を持つ教育のプロたち。明るい声かけで励ますことで、子どもたちの意欲を引き出しています。

遠方からの参加でも安心の制度



さらに、「保育園留学」にお越しの方へ小樽の市街地から徒歩数分の場所に一棟貸しのヴィラを用意しています。休日には広いリビングでくつろぎ、家族だんらんの時間を過ごすのもおすすめです。また、こちらのヴィラにはWi-Fi環境も整備されているため、保護者の方がリモートワークをする場合にも快適な場所となっています。

参加を検討される方は、内容が詳しくまとめられている「保育園留学のしおり」に目を通してみてくださいね。

訪れる人を魅了し、暮らす人にもやさしいまちづくりを



小樽市は観光客や移住を考えている人のみならず、住んでいる人にもやさしいまちづくりを掲げています。

具体的には安心して子育てできる環境づくりや地域における教育力の向上、快適で利便性の高い生活環境づくりに重点を置き、加えて地域の資源を最大限活用した産業振興により、働く場を確保することにも注力しています。

これらを実現することで、市民幸福度を維持・向上させることが小樽市の大きな目標です。

おわりに



いかがでしたか?

小樽市は今回ご紹介した取り組みの他にも小樽移住情報サイト「笑になるおたる」の運営にも力を入れています。

こちらのサイト内には実際に小樽に移住し、それぞれの思いを実現した方のリアルな声である​​「小樽移住体験談」をはじめとした移住に欠かせない情報が盛りだくさんです!ぜひ今回の記事と併せてチェックしてみてくださいね。

さらに、実際に小樽市に移住した後のコミュニティ形成のきっかけを作るために、対面の「移住者ミーティング」も開催されています!同じ移住者の仲間と交流できることは非常に心強いのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

関連・参考ページ

小樽市の人口対策(小樽市)
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020123100010/
小樽市総合戦略〜OTARUPRIDE〜(小樽市)
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020120200218/ 

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