【小樽】数奇な運命が行きついた先~ステンドグラス美術館の秘密~
永澤 香澄

はじめに

みなさん、こんにちは!
よさこい大好きライターのかすみです。

皆さんはステンドグラスが見られる場所と言えばどこを思い浮かべますか?
カンタベリー大聖堂を有するイギリスやフランスのノートルダム大聖堂などヨーロッパ諸国はステンドグラスが見られる場所として有名ですね!

 実は、そんなステンドグラスが日本で展示されている場所が存在します。そこで今回は日本のステンドグラスに関する豆知識をご紹介していきます!

ステンドグラスとは?

ステンドグラスの起源は諸説あり、具体的な年代はいつか定かではありませんが、5世紀のフランスの文献に記述があることから、最低でも1500年以上の歴史があると言われています。ステンドグラスとは色ガラスを組み合わせて、多様な模様・画像などを描き出したガラス版のことです。

キリスト教の発展とともに栄え、文字が読めない人々にも神の教えの物語をわかりやすく伝えるためのツールとして使われ、教会の拡大とともにステンドグラスが多く作られるようになりました。

ステンドグラス美術館とは?

ヨーロッパで誕生したステンドグラスが数多く展示されている場所は、小樽芸術村にある旧高橋倉庫ステンドグラス美術館です。

ここに所蔵されている作品は、19世紀から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていたステンドグラスです。近年のイギリスでは参拝者数の減少により、多くの教会が取り壊されてしまいましたが、これらの作品は破壊を免れ、時代の流れの中で数奇な運命を辿り、日本にやって来ました。

ステンドグラス美術館はもともと、大正12年に大豆を保管する“高橋倉庫”として建設されました。
明治37(1904)年の稲穂町の大火をきっかけに防火性が高い「木骨石造」(木造建築外壁に小樽軟石を積み上げたもの)に建て替えられました。
そのため、建物内部は薄暗く、ステンドグラスから漏れ出光と闇のコントラストが相まって美しく幻想的な空間になっております。小樽のレトロな街並みに合うすばらしい施設ですよね^^
 

貯蔵品紹介

美術館では、現代では珍しい連作ステンドグラスが見られます!

16世紀の宗教革命と17世紀のピューリタン革命、そして20世紀後半の教会離れによって教会が取り壊されたことで、多くのステンドグラスは廃材として処分されてしまいました。
一部は美術商が買い取ることで残りましたが、購入者が連作の一部のみを購入するケースが多く、全て揃った状態で見られるのはとても珍しいことです!

 
ここで貯蔵品作品に関するクイズを出題します!

この作品の中には作者が作品の一部にサインを残しているのですが、どこか分かりますか?
右の画像(額縁の解説パネルの右下の絵)が作者のサインで、左の画像が作成された作品です。



正解は、、、


ここでした!

どうでしたか、分かりましたか?
上手く作品に溶け込んでいてスゴイですよね✨

このクイズは実際の美術館で解説パネルに書かれていて私が印象に残った作品になります。
作品を見る際には横にあるパネルの解説文を読むのもまた一興ですよね^^

終わりに

いかがでしたか?

このようにステンドグラス美術館は日本と世界をつなぐロマンと好奇心をくすぐる場所になっています!みなさんも是非ステンドグラス美術館を訪れてみてください。

以上ライターのかすみでした。

参考

小樽芸術村 ステンドグラス美術館 
https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/stained-glass-museum/
【北海道・小樽】東洋随一の所蔵量! 小樽芸術村 『ステンドグラス美術館』開店ポータル 
https://kaiten-portal.jp/media/column/success/stained-glass/

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