【水力エネルギー量日本一】水の都「岐阜」～徳山ダムと村の歴史～

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【水力エネルギー量日本一】水の都「岐阜」～徳山ダムと村の歴史～

伊藤夏歩

「ピピッ…。エアコンの設定温度を変更しました。」
夏生まれにもかかわらず暑さに弱い夏歩(かほ)です💦

夏も冬も大活躍のエアコンですが、実は大量のエネルギーを消費しています。
他にも電子レンジやテレビ、洗濯機など、私たちの暮らしはエネルギーを消費することで成り立っています。

皆さんのお住まいの地域はどのようにエネルギーを生み出していますか🌀

発電方法には火力発電や水力発電など、たくさんの方法があります。

なかでも水力エネルギー量日本一を誇るのは「岐阜県」！
そして岐阜県には総貯水容量日本一を誇る徳山ダムがあり、水力エネルギーの捻出に貢献しています。

今回は岐阜県が水力エネルギー量日本一のわけを解き明かし、徳山ダムの歴史を紹介をしたいと思います✨

包蔵水力日本一　水の都「岐阜」

そもそも「包蔵水力」とは？

包蔵水力とは、日本が有する水資源のうち、技術的・経済的に利用可能な水力エネルギー量のこと。降水量と高低差から算出されるのだとか。

岐阜県はこの包蔵水力が13,503GWhであり、この数値はなんと日本一！

これは約3,400軒の年間電力使用量を賄えるほどのエネルギーです😲

膨大な水力エネルギーを秘めている岐阜県はまさに水の都といえます。

ではなぜ、岐阜県が包蔵水力日本一なのでしょうか。

包蔵水力日本一のわけとは？

岐阜県が包蔵水力日本一の秘密は、日本の気候と地形にあります！

日本の太平洋側は梅雨・台風により夏季の降水が多く、日本海側は雪による冬季の降水が多くなっています。
　
そのため、日本の包蔵水力は日本アルプスを中心とした本州中央部に集中しているのだとか。

日本アルプス、皆さん覚えていますか。
私は小学校の頃、「ヒダ、キソ、アカイシ…ヒダ、キソ、アカイシ…」と唱えて覚えていました🗣️

そのうちの1つ、飛騨山脈の南端は長野県と岐阜県の境にあたります。

つまり岐阜県は降水量が多く豊かな自然が広がっているため、水力エネルギーの源として機能しているのです✨

水力発電に適した環境のため、岐阜県には総貯水容量日本一のダムがあります。

総貯水容量日本一　村の歴史を背負う「徳山ダム」

揖斐の防人　濃尾の水瓶

徳山ダムは2008年に運用開始した、岐阜県揖斐(いび)郡に位置するダムです。

その総貯水容量はなんと日本一！

揖斐川をせき止めてつくられ、流域の洪水被害を防ぐ役割を担い「揖斐の防人」として住民の生活と生命を守っています。

一方、中部圏における利水や発電なども行い「濃尾の水瓶」として揖斐川の豊かな恵みを有効活用しています。

この徳山ダムには忘れてはならない村の存在があります。

徳山ダム建設の歴史

徳山ダムが旧徳山村と藤橋村という2つの村の境に建設されることになり、旧徳山村では全村民の方々が移転を余儀なくされました。

旧徳山村で暮らし、ダム建設を目の当たりにしてきた児童文学作家の平方さんは「地球温暖化を防ぐため、水力発電を実現してほしい」と語っています。

同じく旧徳山村村民の小西さんは、地元に伝わる盆踊り「徳山おどり」を後世へ繋ぐため、移転先でも継承活動を行っています。

徳山ダムは村の人々の生活や思いの上に成り立ち、今日も中部圏の暮らしを支えているのです。

徳山ダムや旧徳山村についてもっと知りたい方へ、オススメの場所をご紹介します✨🔍

📍水と森の学習館 / 生命の水と森の活動センター
徳山ダムについて学ぶことができ、徳山ダムの見学受付も行っています。
住所：〒501‐0802　岐阜県揖斐郡揖斐川町鶴見653‐1
TEL：0585‐52‐0166
営業時間：9:00～16:00
定休日：月曜日・年末年始
アクセス：横山ダムから国道417号線で約10㎞
駐車場：有　50台
👀徳山ダム見学(ビデオ視聴とダム堤体での説明・土日祝はビデオ視聴のみ)
無料　要事前予約(上記電話番号にて)
URL：生命の水と森の活動センターHP

📍徳山民俗資料収蔵庫
旧徳山村で使用され、国指定重要有形民俗文化財となった「徳山の山村生産用具」を見ることができます👀✨
住所：〒501‐0804　岐阜県揖斐郡揖斐川町東横山183‐1
TEL：0585-22-5373　(揖斐川歴史民俗資料館・月曜休)
営業時間：4～10月　10:00～16:30　/　11～3月　10:00～16:00
定休日：木曜日・年末年始
料金：小中学生　50円　/　高校生以上　110円
アクセス：岐阜駅から車で約60分
駐車場：有
URL：徳山民俗資料収蔵庫HP

終わりに

いかがでしたか。
岐阜県では気候と地形を生かして水力エネルギーを生み出していることがわかりました👀💡

皆さんも、ご自身の生活の中でどれくらいエネルギーを消費しているのか、そのエネルギーはどのように開発されたものなのかが気になってきたのではないでしょうか。

調べてみると人々の生活や地域の特性、自然との繋がりを感じられるかもしれません🤝🏻