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皆さんは、日頃の生活で「省エネ」を意識する機会はありますか?

「省エネ」と聞くと、なんだか難しそうなイメージや「自分ができることは少ない」と思われがちですが、この「省エネ」に関する取り組みを、ユニークなカードゲームにすることで広げようという施策が経済産業省 近畿経済産業局にて行われました。




2025年に第1弾を発表。同局で省エネに関する業務を担当する職員をモデルにカードの作成を行いましたが、第2弾では近畿2府5県に実際に存在する企業の担当者をモデルに、それぞれの企業の「省エネ」な取り組みをカードにしています。

そこで今回、このカードゲーム「省エネおじさんカード」作成の立役者である、エネルギー対策課課長補佐の矢野様・総括係員の清水様に取材にご協力いただき、詳しいお話を伺いました。

取材にご協力いただいたご担当者様
エネルギー対策課 課長補佐 矢野 勝正様
エネルギー対策課 総括係員 清水 嘉之様

「省エネおじさんカード」作成の経緯

まず、「省エネおじさんカード」を作ることになったきっかけを教えていただけますか?



清水様:きっかけは役所の分かりにくいパワーポイントを何とかしたいというところからです。

それらをゲームに落とし込めないかというところで、最初の半年は様々な事例やボードゲームを調べて、ゲーム会社に見積を取り寄せたこともありました。

予算にも限りがあるので、できるだけ多くの人に親しみを持って、なおかつ楽しみながら省エネの取り組みを知ってもらえるよう最終的には、カードゲームにたどり着きました。

最初の構想から実際世の中に発表するまでに約1年かかりましたが、こちらのゲームはどの層にも遊んでいただきやすいよう、青森大学客員教授の竹林先生に監修いただき、行動経済学の観点からもアドバイスをいただいております。

第1弾の概要については下記リリースをご覧ください。

『省エネおじさんカード』 完成(報道関係者向けリリース)令和7年2月3日

https://www.kansai.meti.go.jp/3-9enetai/energypolicy/details/save_ene/downloadfiles/shoueneojisan_card_press.pdf


そもそも、なぜ「省エネおじさん」という名称なのでしょうか?


清水様:「省エネ」に詳しい人が年齢的にだいたいおじさんと言われているくらいの方なのですが、皆さん豊富な知識があって「ここにはこんな無駄がある」というように、すぐに「省エネ」ポイントを見つけられるおじさんの個性にスポットライトを当てたいなという想いがありました。

第2弾は実際に活動されている企業の担当者をモデルに採用されていますね!



清水様:ご紹介いただいた企業様に「省エネおじさんカード」のご説明をさせていただき、協力を仰ぎました。

断られたこともありましたが、実際に多くの企業様にご協力いただいております。普段はなかなか笑わないような方も、このカードではノリノリで撮影にご協力いただいたと聞いています。

矢野様:採用させていただいた企業様に特に基準はなく、県や支援機関などから、良い取り組みをされている企業様をご紹介いただき、作成にあたって個々にお伺いし、インタビューや写真撮影をさせていただきました。

今回カードになっている企業様は、省エネ関連の表彰の受賞経験がある企業様やメディアでの露出が多い企業様が多いですね。

「省エネおじさんカード」の遊び方

このカードゲームのルールについてお聞かせください


清水様:カードの属性は「火・水・風・光」の4属性です。火は水に勝ち、水は風に勝ち、風は火に勝ち、光はすべての属性に勝ちます。


属性が同じだった場合は、カード上の年間CO2削減量の値が大きい方が勝利します。(※Vol.2では光属性はありません。)


①ディーラーが各プレイヤー3枚(5枚)ずつ、裏返した状態のカードを配ります。

②自分の手札を確認し、相手と同時にカードを1枚場に出します。

③互いに出したカードの属性やCO2削減量によって勝敗が決まり、勝者は相手のカードを獲得します。(獲得したカードや1度使ったカードは再度使うことはできません)

④ ②・③を繰り返し、最終的に所持しているカードのCO2削減量の合計が多い方が勝者となります。

気軽に楽しめて良いですね!このカードゲームを使ってどのように活動を広げていくイメージでしょうか?


矢野様:例えば金融機関の方や支援機関の方がお客様のところにお伺いになった際に使っていただくイメージですね。

それこそ、京都信用金庫様は最初にご協力いただいて、支店単位での省エネ関係の勉強会の際にご活用いただいています。

金融機関の方であれば、技術的な話よりも設備投資需要があると見て融資を行うという視点になると思いますので、「この機器を別のものに変える」ことでどれくらいの費用対効果があるのかを伝えることができれば、お客様にも融資や補助金のお話がしやすくなるので、このカードを活用して「省エネ」を普及できるのではないかと思いました。

そのような広げ方があるんですね!もっとこうなれば良いのにという課題はあるんですか?


矢野様:課題としてはこのカードを広げた先の具体的な活用事例や成功事例を追いたいのですが、どうしても人的リソースが追いついていません。

カードは金融機関にお配りすることが多いのですが、実際にどのような話をして営業マンからお客様に手渡されたのか、どのような成果(融資や設備更新)に繋がったのか、そういったところまで分かれば「省エネおじさんカード」の波及効果も可視化されて、様々な取り組みに繋げられるではないかと思います。

金融機関であれば、製造業の顧客もたくさんいらっしゃるので、省エネ・脱炭素の取り組みについてもっと広めてくれると嬉しいですよね。


矢野様:そうですね。そうなるように私たちももっと働きかけていければと考えています。

やはり世の中の大半の経営者の悩み事は、ヒトの問題・資金繰りの問題・新しいものを作りたいという内容が多く、省エネや脱炭素の話は経営課題の5番目・6番目に来ることが多いようです。

専門的で難しい話で、優先順位としても高くないので営業マンも積極的に話をしないんですよね。

大きな成果に繋がらなかったとしても、身の回りのできることから取り組んでいけたらいいですよね。


矢野様:そうですね。例えばお金をかけて実施することもあれば、エアコンの設定温度を変えるといった、今すぐに取り組める行動もあると思います。


例えば、エアコンの室外機って結構汚れが溜まるんですが、それを綺麗にするだけでも電気代が結構下がるらしいですよ。


「省エネおじさんカード」のこれから

今後の展望を教えてください!



矢野様:今後はできれば第3弾・第4弾も作れたら面白いですし、他の地域の「省エネおじさん」もカードになってくれたら、全国に広がって面白くなると思います。

大会とかできたら盛り上がりそうじゃないですか。

あとは「GX CROSSROAD」という金融機関と支援機関との交流イベントを昨年度から近畿経済産業局で主催しており、今回も「省エネおじさんカード vol.2」の完成記者発表会の後に開催いたしました。金融機関や支援機関の方々にカードをご紹介し、ゲームも楽しんでいただきました。

省エネ・脱炭素といえば、大企業が率先して取り組むイメージがあると思いますが、全員に心掛けて欲しい取り組みです。

例えば、温泉旅館も熱を無駄にしないように、使われていない間に蓋を閉めて熱を逃がさないなど、ムダを出さない少しの工夫で、皆さんの生活費や、事業を運営する経費も削減されて、資源も有効活用できると考えています。

この「省エネおじさんカード」を様々な企業様にお配りしながら、今後もこうした身近な取り組みを広めてまいります。

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『省エネおじさんカード vol.2』 完成(報道関係者向けリリース)

https://www.kansai.meti.go.jp/3-9enetai/energypolicy/details/save_ene/downloadfiles/shoueneojisan_card2_press.pdf


『省エネおじさんカード Vol.2』登場企業 (敬称略)


福井県
・清川メッキ工業株式会社 
(https://smepprd-kansai-meti-gov.note.jp/n/n71b6ce97a46e)
・福井鋲螺株式会社
滋賀県
・株式会社木下カンセー 
・新旭電子工業株式会社 
京都府
・サンコーエンジニアリングプラスチック株式会社
・株式会社もり 
大阪府
・大阪中央ダイカスト株式会社
(https://smepprd-kansai-meti-gov.note.jp/n/n39ce0b9c4443)
・柏原計器工業株式会社
(https://smepprd-kansai-meti-gov.note.jp/n/nd1190dae63a0)
兵庫県
・日本ワヰコ株式会社 
・兵庫パルプ工業株式会社 
和歌山県
・小川工業株式会社
・吉田染工株式会社/貴志川工業株式会社

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