企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
創業は江戸中期です。田辺万代記という書物には当時の地域の商人についての記録があり、当時から炭を中心とした山の産物を扱っていたそうです。明治時代に入ってから山林を所有し、事業を拡大させていきました。和歌山の山林は急傾斜地で、木材は河川で運ぶのが主流でしたが、戦後林道が整備され地域の林業は発展していきました。そこからアメリカ産の米材の台頭や、商社が海外で製材して日本へ販売するモデルの台頭など、業界内でも様々な変革がありましたが、山長商店ではいち早く現在の主力である国産材製材のプレカットに進出し、活路を見出しました。現在では植林から一貫して生産できる体制を整えております。今後は2025年の建築基準法の改正に合わせてムクファースト構造設計事務所を立ち上げ、社内でプレカット加工と構造設計を連携させる取り組みを開始する予定です。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
林業は植林してから実際に製材して納品するまで、半世紀以上にわたる山林の育成・収穫・継承のサイクルです。弊社は紀伊半島南部に約6000ヘクタールの自社林を所有し、地域の山林家との連携のもと、植林から育林・伐採・製材・プレカット加工までの一貫生産体制を確立しており、高品質な木材を安定供給できることが強みです。今後は石油エネルギーに依存しないエコな家づくりが求められ、首都圏では20階建ての木造ビルも建設されております。木材がまた注目を集めだした昨今、紀州材の新たな可能性にチャレンジし、技術革新にも積極的に取り組みながら、日本の林業の持続的な発展に貢献していきます。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た和歌山地域の魅力について教えて下さい。
和歌山県は気候が温暖で、魚介類や果物、風光明媚な風景など自然の魅力が豊富で生活する場所としては素晴らしい地域です。また古くからの地域柄で住まう人々も親切な人が多く、昔ながらの人付き合いも根付いております。様々な地場産業やその歴史は全国有数の観光地としても話題で、昔から多くの人々から愛されている地域です。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
弊社内においても様々な分野の職種がありますが、まずは林業において将来を担う若手の人材を求めております。業界や地域の未来を担う、そして林業経営を担うことのできる人材が弊社には必要です。また、業界の持続的発展には様々な革新が必要であるため、技術革新や社内整備など、変化をリードできる人材を求めております。
ひとを知る
代表取締役会長
榎本長治
早稲田大学政経学部、東大農学部林学科研究生を経て山長商店に勤務。平成8年より同社代表取締役社長。業界内でいち早くプレカットの一貫生産体制を整えるなど木材界の数々の転換期を乗り越えてきた。自社の発展のみならず、日本林業経営者協会会長や和歌山県木材協同組合連合会会長を務めるなど地域における数々の役職を歴任し、現在も地域を牽引し続ける。カーボンニュートラルの機運が高まる中、注目される木材の可能性をこれからも見出し続ける。
SDGsへの取り組み
- 【8】人・環境のどちらも守り、働き甲斐をもって全社員が社会貢献へ取り組んでおります。また2021年に健康経営優良法人にも認定されております。
- 【9】供給量や材質が不安定であるという国産材の弱点を最先端の乾燥・検査技術と豊富な在庫で解決し、JAS規格に基づく高品質な木材を常に供給できる体制を整えております。
- 【15】良質な木を育てることは健康な山を創ることに繋がるため、森林資源の適正な管理や循環利用を何世代にもわたり継承しております。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社山長商店 |
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所在地 | 〒646-0011 和歌山県田辺市新庄町377 |
創業年 | 1759年創業 |
代表者 | 代表取締役会長 榎本長治 |
事業内容 |
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