企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
平成元年の創業より、和歌山の風土を生かし鶏たちがのびのびと育つことのできる養鶏をおこなってまいりました。しかし時代の変化に伴いこのままでは会社の存続が危ぶまれるという状況に直面したことから、自社の強みを生かした製品、またそれに伴う新規事業を立ち上げたいという思いが芽生えます。そこで、関係企業の協力のもと令和5年より、以前和歌山で生産されていた「紀州うめどり」の復活を成功させました。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社は現在年間約50万羽の鶏を生産しており、県内一の生産数を誇っております。そして弊社の行う養鶏の特徴は、アニマルウェルフェアに配慮した飼育方法です。一坪当たりの収容羽数を抑えることで、鶏1匹1匹の活動スペースが広がり、風通しが良くなります。これにより鶏のストレスは最小限となり病気の発生率が低下するため、安全で美味しい鶏を生産することを可能にしました。また2023年度より、紀州うめどりの生産も行っております。紀州うめどりの飼育に使用する飼料「紀州うめそだち」は、梅干しを生産する際に排出される梅酢を特殊加工したものです。こちらの「紀州うめそだち」を使用することで、鶏の腸内環境の改善、飼育成績の向上を実現いたしました。さらに、紀州うめどりの肉質は鶏特有の臭みが軽減され、保水力は向上ししっとりとした食感ということが科学的にも証明されております。このように弊社では、本来産業廃棄物として廃棄される梅酢を飼料に還元し、鶏を生産する際に排出される鶏糞を肥料として梅に還元することで、循環型農業を実現し、持続可能な農業を体現しております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た和歌山地域の魅力について教えて下さい。
和歌山は常春の国と称されるように、温暖な気候が特徴です。温暖な気候で育った果実は、風味豊かでとても美味しく育ちます。特に有田郡はみかんの生産地として全国でも有数で、みかんの最盛期にはさわやかな香りが街全体に広がります。また、こうした温暖な気候と黒潮の影響が相まって串本町には世界最北端の珊瑚礁を形成されております。目視で確認できる海洋生物も日本で一番多く、漁業も盛んで、新鮮で美味しい海鮮が味わうことができるのも和歌山の魅力です。さらに、歴史的にも価値が高い熊野三山を有する熊野古道は、世界遺産に登録されるなど国内外問わず人々を惹きつける自然の魅力で溢れております。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
弊社では消費者の皆様に届けたいという思いから、紀州うめどりの復活を機に今年度から鶏肉卸業を開始いたしました。今後は地域の飲食店様やECサイトを中心に、鶏肉を販売してまいりたいと考えております。さらには「紀州うめどりの6次産業化」を考えており、一緒に取り組んでくれる仲間を募集中です。弊社はベテラン社員が中心ですが、楽しく、働きやすい環境が整っております。農場での飼育・EC運営・営業など何にでも前向きに取り組み、動物にも人にも思いやりのある人材を、社員一同お待ちしております。
ひとを知る
常務取締役
古田雄也
看護専門学校卒業後、大学病院、そして訪問看護ステーションで看護師として勤務。県内一の生産数を誇る養鶏会社「御坊チキン」を経営していた義父の引退後、会社の規模を縮小する予定であることを知り、義父が築き上げてきたものを守るために看護師を退職し、養鶏農家となる。2019年に生産停止となった、紀州うめどりの生産を復活させ、現在はInstagramによる情報発信やコラムの執筆、講演活動にて養鶏・鶏肉に関する知識の普及を推し進めるなど、紀州うめどりの認知活動に努めている。
SDGsへの取り組み
- 【7】 再生可能エネルギーである太陽光発電を用いて、鶏を飼育しております。
- 【9】 鶏養をうめ畑の肥料に、梅干しを漬ける際に出る梅酢を飼料に選元するなど、産業廃棄物を再利用する自然に優しい持続可能な循環型農業をおこなっております。
- 【12】鶏糞を推肥として農家の方々に提供することにより、産業廃棄物としての鶏難量の削減に努め、環境に配慮した取り組みを行っております。
企業プロフィール
企業名 | 有限会社御坊チキン |
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所在地 | 〒643-0021 和歌山県有田郡有田川町下津野1626-1 |
創業年 | 1989年創業 |
代表者 | 常務取締役 古田雄也 |
事業内容 |
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