昨今、日本における天然鮑の漁獲量は減少傾向にあり、反対に養殖鮑の流通量は年々増加しております。しかし、その中でも優れた養殖ノウハウを持ち、実際に安定した供給ができているチームや会社はまだ多くはないことに気が付きました。そこで弊社で和歌山県湯浅町にある養殖施設にて試験的に鮑の養殖に挑戦し続けた結果、次第に安定供給が可能となり「紀和味」という新たなブランド鮑を年間4t程生産するまでに成長いたしました。現在は10tの生産量に向けて更なる設備投資や養殖の研究に着手しております。

弊社は、全国で唯一「紀和味」というブランド鮑を取り扱うことのできる会社です。ブランド鮑の名を和歌山から全国に広めていきたいと常に考えております。全国規模で見ると、乱獲や密漁、気候変動が原因で天然の鮑の漁獲量は年々下降しております。こちらは、日本だけで抱えている問題ではありません。2022年には「国際自然保護連合(IUCN)」が、絶滅の恐れがある動植物をまとめたレッドリストに日本近海で取れる鮑3種を「絶滅危惧種」に追加するなど、天然鮑の漁獲量減少は世界規模の問題として捉えられているのです。そこで弊社は、もしも天然の鮑が食べられない状況に陥ったとしても養殖で安定した供給を行い、「紀和味」の鮑なら美味しいよねと皆様に言ってもらえるようなブランド鮑を育てております。誰もが気軽に鮑を味わうことができるよう、楽天市場やECサイトを通して販売も行っており、今後も規模拡大と共に供給量を高めてまいりたいです。

和歌山県はなんといっても海・山・川の自然豊かな場所です。さらに、天然資源が豊富でフルーツ王国と呼ばれるほど農業や果樹栽培が盛んな地域でもあります。また年中を通して温暖かつおだやかな気候で、移住者および子育てに対する支援も充実しているのも、和歌山県が住みよいまちとして評価される理由の一つであると言えるでしょう。弊社はこのような自然環境に身を置き、紀伊半島を流れる黒潮にて鮑を養殖しております。天然資源が豊富なまちの特性を活かし、特産物や名産と共に弊社の「紀和味」の鮑も、地域の魅力のひとつとして貢献してまいりたいです。

水産に関する勉学をされてきた方はもちろん大歓迎ですし、基本的にやる気がある方であれば経歴は問いません。独立志向をお持ちの方でも構いません。ただ、アワビとは非常に神経質で、ストレスを溜めないように扱うことが難しい生き物です。しかし、ノンストレスな環境を与えてあげることにより、より活きの良い丸々とした肉厚な「健康体アワビ」になります。そのため、生き物や自然に感謝することができ、周りの人との調和を大切にできる方に応募していただきたいです。「紀和味」という鮑唯一の自社ブランドに興味を持たれた方は是非一度、弊社にご連絡ください。