企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
昭和16年に先代の井上熊平が地元みなべ町に「井上熊平商店」を創立しました。
当時は地元にある小さな梅干し屋でしたが、当時高速道路がまだ通っておらず、南紀白浜まで国道を通っていた時代、国道沿いに売店を出したことで多くの観光客の方に弊社の梅干しを知っていただくことができました。全国のお客様とつながりができ、それを絶やさないためにネットが普及していないころから通販を積極的に始め、事業を拡大することができました。また生粋のセールスマンであった二代目井上浩が、全国に紀州の梅干しを広めたいという思いから、各地方で営業し卸先も多くなったことで、現在の主軸となる通販・卸の二枚看板ができました。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社の梅干しは昔からの伝統の漬け込みを大事にしており、味が均等になるまでしっかり漬け込み、種まで美味しく頂けます。また、梅肉加工の設備も地元の企業様と比べて整っており得意としております。主となる商品が梅干しでございますが、今後お中元お歳暮などの文化の消失や梅干し食世代の高齢化などにより、市場規模は減少すると考えております。弊社では、若い世代でも美味しく楽しんで食べていただける「フルーツ梅」の販売や、梅酒製造にも取り組み海外に販売するなど、今までどおり紀州南高梅を使いつつターゲット層を変えることで売り上げ拡大していきたいと考えています。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た和歌山地域の魅力について教えて下さい。
まずは、綺麗な海と山が近接したところにあるというのが魅力です。弊社の一番大きい農園は、山の斜面にありますが、そこからは梅畑から海が見え水平線まで見えます。海風が山まで吹き抜け暑い日でも涼しく感じる時があります。
またこの梅干しのシステムも一つの魅力です。梅農家さんは、他の農家さんと違い、梅を梅干しにする加工まで行います。その梅干しを弊社のような梅干し屋が購入し加工し販売しております。これは一部ではございますが、「みなべ・田辺の梅システム」と呼ばれ、世界農業遺産認定を受けております。農家さんが梅干しを販売できるように、売上を伸ばしブランド価値を下げないことが梅干し屋の使命だと考えております。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
プライベートを大切にしている方に従事していただきたいです。仕事が生きる目的と考える方もいらっしゃいますが少数だと思います。プライベートが充実している方は心身的にも余裕があり、仕事でも活躍してる方が多いです。数年前まで弊社は製造工場ということもあり、土曜出勤が多く年間休日も100日を切っておりましたが、現在は通常業務の効率化に努め、土曜出勤日を減らし年間休日を110日まで増やすことができました。また長年働いてくださっている方も多いので、自分たちでは気づけない問題点が多々あります。業務に従事しながらも新しい考え方を発信ができる方にぜひお越しいただきたいと考えております。
ひとを知る
代表取締役
花村数夫
昨今の低塩志向の波をいち早く感じ取り、超低塩の商品開発に取り組み、2007年当時では画期的となる塩分3%の「りんご酢の梅」を作り上げた。この商品は現在弊社の代表商品となっている。その功績が認められ2010年に常務取締役に就任。創業80年目となるの今年5月に代表取締役に就任した。現在は高齢化による梅農家の減少が問題となっており、解決策を見出すため自ら農業に従事し、地域問題の解決にも努めている。
企業プロフィール
企業名 | 井上梅干食品株式会社 |
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所在地 | 〒645-0012 和歌山県日高郡みなべ町山内1095-1 |
創業年 | 1942年創業 |
代表者 | 代表取締役 花村数夫 |
事業内容 |
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