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こんにちは!
世界遺産が好きなライターの中宮桃果です⭐️
島根県にある「石見銀山」は、誰もが歴史の授業で習う場所ですよね。
石見銀山は、2007年に世界文化遺産に登録されました。
しかし、検索で「石見銀山」と打ち込むと「石見銀山 つまらない」と出てきたり、「がっかり系世界遺産」などと呼ばれたり…
「あまり楽しめない」と思う方も少なくないようです。
今回は、石見銀山に対するネガティブなイメージを払拭すべく、「石見銀山は一体何がすごいのか」、そして「もっと楽しむために事前に知っておいてほしいこと」をご紹介します✨
なぜ「つまらない」と呼ばれるのか?
石見銀山は世界文化遺産に登録されており、その名を知らない日本人はいないでしょう。
ですが、なぜ「つまらない」と感じる人が多いのでしょうか。
・テーマパーク的な派手さや豪華さがなく、「地味」と感じやすい
・保存重視のための立ち入り禁止エリアや見学できる坑道が限られており、「思ったより見どころが少ない」と感じる人がいる
・間歩(まぶ・坑道入口)までの距離が長く、坂道・歩きが多いので、高齢者や子ども連れは負担が大きく「しんどいだけ」と感じやすい
・周辺の店もそこまで多いわけではなく、「世界遺産なのに寂しい」「思ったより規模が小さい」と感じやすい
理由は様々だと思いますが、共通して言えることは、「事前知識が欠けている状態で訪れるとがっかりと感じやすい」ということではないでしょうか?
かく言う私も、以前訪れた際は知識が乏しく、「思ったより小規模な場所だな」と感じました。
石見銀山はどんなところがすごいのでしょうか?
その前に、石見銀山について簡単に説明します!
石見銀山ってどんなところ?
石見銀山は世界遺産に登録されていることは先ほども述べた通りですが、具体的にどのような場所なのでしょうか。
遺跡の範囲は大きく3つに分けられます。
「銀鉱山跡と鉱山町」「街道(石見銀山街道)」「港と港町」の3エリアです。
石見銀山は正式には、この3エリアをまとめて「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産に登録されているのです!
ここからは石見銀山を訪れる際には外せないスポットを、厳選して3つ紹介します!
龍源寺間歩
メインの観光地である「銀鉱山跡と鉱山町」の中でも、特に有名なのが「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」です。
「間歩」とは、石見銀山で用いられた銀鉱石の採掘坑道を指します。
石見銀山には大小1000以上の間歩がありますが、「龍源寺間歩」は、現在唯一年間を通して公開されている間歩です⛏️
長さは、最大の「大久保間歩」に次いで2番目に長く、長さは約600mもあります!公開されているのは157mで、坑道の壁面 には「ノミ」という金属の道具の跡 や、排水のため垂直に100mも掘られた竪坑(かたあな)も見ることができ、坑道内の湿気や冷気を感じながら、作業の過酷さに想いを馳せることができます。
人力で、こんなにも大きなトンネルを掘り進めた、かつて働いていた人たちのパワーには驚きですね。
※大久保間歩は、期間限定ツアーでのみ見学できます。3月から11月の金曜日、土曜日、日曜日、祝日、GW、お盆期間に開催しています。(要予約)
詳しくはホームページからご覧ください。
大久保間歩 一般公開限定ツアー|しまね観光ナビ:https://www.kankou-shimane.com/experience/68621
龍源寺間歩入り口付近:ライター撮影
清水谷精錬所跡
清水谷精錬所跡は、明治時代に先端技術を駆使して作られた、約2,000平方メートル(約600坪)の規模を持つ広大な精錬所の遺跡です!
世界の銀の生産量3分の1を誇った石見銀山を支えていました。
実際は、予想以上に鉱石の質が悪く10年と少しで廃業してしまいますが、現在でもその進んだ技術が、残された石垣から窺えるのです。
また、春先には梅の名所としても親しまれています!
佐毘売山神社
佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)は、龍源寺間歩から200mほど離れた場所にある神社で、急勾配の長い石段が特徴的です。
15世紀中頃に創建された鉱山の守り神で、精錬の神「金山彦命」を祀っています。
地元では、銀山で生きる人々の心のより所となっており、親しみを込めて「山神さん」と呼ばれるのだそう。
神社を挟んで両側には、かつて銀山で働いていた多くの人々の住居跡の石垣が、棚田のように続いています。
かつてそこで暮らし、働いていた人々の暮らしの跡を間近で見ることができるのは、とても感慨深いです!
以上の3つの遺跡は、「町並み通り」と呼ばれる石見銀山のメインストリートに点在しています。この「町並み通り」も、静かな里山を味わえる、時間がゆったりと流れる素敵な道です✨
歩きながらでも、レンタサイクルや「ぎんざんカート」という6人乗りの小型車で風を感じながらでも、ガイドさんによる解説を聞きながらでも、のんびりと石見の歴史を楽しむことができます!
一体何がすごいのか!?
ここからは、ぜひ事前に知っておいてほしい、石見銀山のすごいポイントを紹介していきます👀
基本情報以外にも、これらの知識があればもっと楽しめる!というポイントを集めました。
①日本一の銀の生産量
実は石見銀山は、日本一の生産量を誇った銀山なのです。
16~17世紀前半にかけて、石見銀山では大量の銀が採掘されていました。その量は、なんと年間約1万貫(約38トン)にも登りました。石見銀山は、世界で産出した銀の約3分の1を占めていた日本の銀産業を支えていた主要産地だったのです。
石見銀山の銀は、国内の諸大名や江戸幕府の財政を支えると同時に、中国やヨーロッパなど、国外にも輸出され、日本を世界有数の銀生産国へと押し上げる基盤となりました。
②皆が銀を欲しがった戦国時代
石見銀山の銀は戦国時代、鉄砲や軍資金を賄う「現金収入源」として大名たちが血眼になって奪い合っていました。
はじめ石見を支配していた大内氏に対し、1530年代から出雲の尼子氏がたびたび侵攻し、さらに中国地方に勢力を伸ばす毛利元就も参入し、大内・尼子・毛利の三つ巴の戦いが続きました。
戦いの結果、1579年に毛利氏が完全支配を確立させ勝利します。毛利氏は鉱山技術者を保護し、龍源寺間歩などで生産を安定させ、年間約400kgもの純銀を確保するに至りました。
「力こそ正義」の戦国時代において、誰もが喉から手が出るほど欲しかったであろう「銀」。毛利氏はこの勝利を経て西日本の覇権を確立させたのです🔥
③世界経済をも活性化!?
16〜17世紀初頭にかけて、ヨーロッパの商人たちはアジア交易を拡大させましたが、そこでも石見銀山の銀が活躍しました。
中国(明)では、一条鞭法という法律によって、納税に使われる貨幣が銀に統一されました。銀の貨幣としての需要が増し、その過程で日本銀が中国に大量に流入します。
また、「灰吹法(はいふきほう)」という新たな銀の精錬技術も生まれたことで生産効率が飛躍的に向上しました。石見銀山の森林豊富な立地を活かし、燃料の確保にも困らなかった点も大きな利点でした。
スペイン・ポルトガル商人は、日本銀を使用して中国の絹や陶磁器を購入し、銀は太平洋航路を通じて新大陸へと流れていきました。
その結果、日本・中国・ヨーロッパ・新大陸を結ぶグローバル交易網が誕生したのです!
日本の銀が、世界をつなぐ経済を動かしていたと考えると、そのスケールの大きさに胸が高鳴ります🎶
④自然と共生した鉱山
石見銀山が世界遺産に登録された点は先ほど述べた通りですが、どのような点が評価されたのでしょうか?
最大のポイントは、自然を破壊することなく、共生していた鉱山であった点。
銀を製錬する過程では大量の木材が使われますが、消費の一方で計画的にクリ、ナラ、ツバキなどの植林も進めたため、現在も豊かな森林が残っているのです🌳
また採掘方法自体が、山を大規模に崩さず、狭い坑道を鉱脈に沿って掘る手法だったため、森林破壊を最小限に抑えたとされます。世界遺産登録でも、この持続可能な資源利用が「21世紀型環境配慮」として高く評価されました。
龍源寺間歩内部:ライター撮影
石見銀山周辺の楽しみ方✨
石見銀山のすごいポイント、伝わったのではないでしょうか!
最後に、石見銀山周辺のおすすめの楽しみ方をご紹介します✨
石見銀山世界遺産センターで歴史を深く学ぼう!
石見銀山世界遺産センターは、石見銀山について深く、楽しく学ぶことのできる施設です。
4つの展示室で構成され、世界遺産登録の3つの価値(世界史的意義、鉱山技術の遺構保存、自然共生の景観)を中心に解説しています。
第1室では銀山の国際的役割、第2室では採掘・製錬技術、第3室では1996年開始の総合調査成果、第4室では遺跡と文化的景観が、模型・パネルでわかりやすく紹介されています。
ガイダンス施設としての機能だけでなく「丁銀作り」などの体験も可能で、旅の思い出に世界で一つのお土産までゲットできる場所なのです!
大森町の入り口に位置しており、広い駐車場も完備されているため、観光のスタート地点として最適です!
⭐️施設情報
・住所:〒694-0305 島根県大田市大森町イ1597-3
・電話番号:0854-89-0183
・開館時間:8:30~17:30、展示室観覧時間9:00~17:00(最終受付 16:30)※3月~11月は30分延長
・休館日:毎月最終火曜日・年末年始
・料金(有料展示室):一般400円、小中学生200円(外国人割引あり)
・駐車場:無料400台あり
⭐️体験メニュー(前日までに要予約、支払いは現金のみ)
「丁銀キーホルダーづくり」:低融点合金(約138℃で溶ける金属)を溶かし、型に流し込んでオリジナルのキーホルダーを作ります。
・料金:1,500円
・所要時間:型づくりあり約1時間半、型づくりなし約30分
・受付時間:型づくりあり13:00=14:30、型づくりなし13:00~15:30
「丁銀ストラップづくり」:低融点合金を溶かし、丁銀形の型に流し込んでストラップを作ります。裏面に好きな文字や刻印を入れて、オリジナルのストラップにすることができます!
・料金:600円
・所要時間:約20分
・受付時間:13:00~15:30
「プラ板丁銀キーホルダーづくり」:丁銀の形をしたプラ板に好きな絵を描き、トースターでチンして作るオリジナルキーホルダーです!
・料金:150円
・所要時間:約30分
・受付時間:13:00~15:45
「プレミアム丁銀づくり」:実物大の丁銀づくり体験。展示されている『御取納丁銀』という昔の銀貨と同じ大きさのものを作ります!
・料金:4,000円
・所要時間:約30分~45分
・受付時間:13:00~15:30
レンタサイクル・ぎんざんカートでのどかな空気を味わおう!
石見銀山世界遺産センターからは、徒歩・自転車・ぎんざんカートの移動手段があります。
龍源寺間歩へは、車やバスが利用できません。
そこでおすすめなのが、レンタサイクルとぎんざんカートです!
武家屋敷や町家が穏やかに並ぶ、町並み通りの静かで趣ある景色も見どころの一つ!
レンタサイクルは、小さい子ども用のいすや電動アシスト付自転車も常備されているため、疲れる心配がなく、適度に体も動かしながら、心地よい観光が楽しめます!
ぎんざんカートは、大森代官所跡から龍源寺間歩までの区間を、時速20km未満で走行する電動ゴルフカート型車両です🚗ゆったり、ラクラク移動でき、疲れやすいご高齢の方や小さなお子様も、石見の町並みを楽しめますよ。
⭐️レンタサイクル河村
・住所:島根県大田市大森町ハ44-1(大森代官所跡バス停そば)
・電話:0854-89-0633
・営業時間:8:30~17:00(12月~2月は16:30まで)
・定休日:1月1日 ※悪天候の場合は休業あり
・料金
普通自転車(3時間まで):800円、延長30分まで100円
電動アシスト自動車(2時間まで):1,000円、延長30分まで200円
⭐️ぎんざんカート
・運行日:毎週水曜日を除き毎日※悪天候などで臨時運休あり
・運行便数:1日12〜14便程度※運行日によってダイヤが異なります。
・運賃:100円~500円(龍源寺間歩までは500円)
・乗車定員:最大6人
・電話:0854-89-0633(レンタサイクル河村)
おわりに
石見銀山は確かに世界遺産ですが、「映え」や「パノラマ」などを求めて行くための場所ではありません。
かつてそこで働いていた人々の思いや、長年銀を生み出してきた山の声に静かに耳を傾ける場所だと思います。
この記事を読んで「石見銀山、ちょっと気になるかも」と思ってくれた方は、ぜひ足を運んでみてください!
どの観光地・遺産・遺跡などでも言えることではありますが、事前に知ってから行くと、世界遺産・石見銀山はもっと楽しめますよ✨
参考
世界遺産 石見銀山|しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
https://www.kankou-shimane.com/pickup/35511.html
世界遺産・石見銀山遺跡(日本・島根県)|技術革新と銀の需要が世界経済を活性化した
https://note.aktio.co.jp/play/20210224-1253.html
石見銀山はどれだけ稼いでいたのか|山さんの関西あれこれ見て歩き
https://yamasan-aruku.com/aruku-281/
世界遺産「石見銀山」を訪れる前に知っておきたい12のこと|しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
https://www.kankou-shimane.com/pickup/35012.html
【公式】はじめての世界遺産・石見銀山大森町
https://hajimeteno.iwamiginzan.jp/
石見銀山とは【日本最大の銀山〜戦国武将たちの壮絶な争奪戦】ー草の実堂
https://kusanomido.com/study/history/japan/sengoku/60451/
龍源寺間歩|島根県太田市観光サイト
https://www.ginzan-wm.jp/purpose_post/ryugenjimabu/
清水谷製錬所跡|島根ツアーズ
https://shimane-tours.com/spot/shimizudani
佐毘売山神社|しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
https://www.kankou-shimane.com/destination/46863
石見銀山世界遺産センター(島根県大田市大森町)
https://ginzan.city.oda.lg.jp/
ぎんざんカート(石見銀山グリーンスローモビリティ)|島根県大田市観光サイト
https://www.ginzan-wm.jp/purpose_post/ginzancart-gsm/
レンタサイクル河村 レンタサイクル弥七|おおもり会館
https://ohomori-ginzan.jp/rentcy/
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