皆さんこんにちは。

大阪府豊中市は「子育てしやすさNo.1」のまちをめざし、以下の3つの柱を掲げています。

1.「小1の壁」の解消
2. よりハイレベルな教育
3. 子ども・子育てをまるごと支援

今回は子育てしやすさNO.1プロジェクトの3つ目の柱である「子ども・子育てをまるごと支援」に関する取り組みについてお話をお伺いしました。

豊中市は政令指定都市を除いた人口20万人以上の都市に指定される「中核市」の強みを活かして、きめこまやかな子育て支援のネットワークを整備していることが大きな特徴として挙げられます。早速、取り組みの詳細について見ていきましょう!


サービスをもっと便利に〜身近に頼れる環境づくり〜



子育て支援をもっと身近に


豊中市で現在取り組みが進んでいる「マイ子育てひろば」とは未就学児のお子さまをもつ保護者の方妊婦の方向けに、公立こども園や民間保育施設で育児相談講座園庭開放などを行う登録制の子育て支援事業です。

配布されるカードを提示するだけで気軽に園や施設に入ることができるこのサービスは2024年6月から26ヶ所で開始し、最終的には豊中市の全小学校区に展開することをめざしています。

さらに、豊中市の子育てに役立つ情報発信アプリ「とよふぁみ」をインストールすることで、地域のイベントに関する情報や登録した園の新着情報通知を受け取ることもできます。

「とよふぁみ」のインストールはこちらから!
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kosodate/area_parenting_supp/toyofami.html 


保育施設がより使いやすく


さらに豊中市では、保護者のみなさんのワークライフバランスとお子さまの育ちをしっかりサポートするため、保育施設がより使いやすくなるよう、事業を拡充する予定です。

豊中市内の民間保育施設で実施している「一時保育」は、使用前の手続きが多く利便性が低いことが課題でしたが、保護者のみなさんが施設の空き状況を見ながら、WEB上で簡単に予約できる仕組みを令和7(2025)年度に導入する予定です。

お子さまに病気の症状がある場合や回復期に利用できる「病児保育」については、令和6(2024)年時点で既に事業を実施している北部・中部に加えて、南部でも令和7(2025)年度に開業する予定です。

また、保護者のみなさんのさまざまな仕事のスタイルに対応できるよう、20時までの「延長保育」を行う施設も現在の2ヶ所から、段階的に10ヶ所に増やします。

保育施設への入所選考の結果、きょうだいで別々の施設に入所しなければならないというケースも近年では問題視されていますが、豊中市ではきょうだい同園入所を推進し子どもの送迎や園のイベントへの参加などの負担を軽減できる入所選考の見直しに取り組みます。


子ども・子育て支援のきめこまやかなネットワーク


ライフステージや家庭状況に沿って子育てを幅広くサポート


豊中市は令和5(2023)年度より、大阪府内で初めて児童福祉法に規定する「こども家庭センター」の機能をもつ相談支援機関「はぐくみセンター」の運営を開始しています。

このセンターでは母子の健康に関する相談から困難を抱えた家庭の相談まで、妊産婦・子ども・子育て家庭それぞれのニーズに応じた幅広い支援を行っています

さらに虐待などの深刻な問題にも迅速に対処するために、豊中市は府内中核市では初めて令和7(2025)年度に独自に「児童相談所」を設置する予定です。「はぐくみセンター」とも密接に連携し、より包括的な家庭サポート体制を構築します。

「はぐくみセンター」の相談支援について、詳しくはこちらからご確認ください。
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kosodate/hagukumi/hagukumicenter.html 


全ての子どもたちに最善の生活を


児童相談所の判断により、一時的に保護する必要性がある子どもの居場所が「一時保護施設」で、令和7(2025)年度に児童相談所設置に合わせ整備します。

豊中市は一時保護施設でのより安心した生活を実現するために、性別はもちろん、年代などのさまざまな属性に応じたスペース(ユニット)を区分し、家庭的な環境とするとともに、子どもたちをよりきめこまやかにサポートします。

さらに、施設などで社会的養育を受ける子どもたちの居場所づくりにも責任を持って取り組みます。例えば「乳児院」と呼ばれるおおよそ2歳までの乳幼児を預かる施設などの整備を通じて社会的養育推進体制をさらに推進します。

また、「家庭のあたたかさ」とともに子どもの健やかな成長をサポートすべく、各小学校区ごとに里親家庭(家庭養護)がある環境をめざします。

里親制度に興味をお持ちの方は、下記から詳細をご確認ください。
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kosodate/soudan/soudan_topics/satooya_hagukumihome.html 


支援を要する家庭を徹底サポート


家事・育児支援の大幅拡充


双子や三つ子などの多胎児を抱える家庭や、家事や介護などの責任を担う18歳未満の子どもであるヤングケアラーがいる家庭などへ訪問し、育児や家事を補助する支援を大幅に拡充する予定です。

さらに、育児疲れや疾病などにより、一時的に養育が困難になった保護者の方向けに最大1週間までの子育て短期支援サービス(ショートステイ)を行っています。保護者の方の全てのニーズに応えられるように、対応施設のさらなる拡充をめざします。

子育て短期支援事業について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kosodate/teate_josei/hitorioya/kosodatetanki.html 


ひとり親家庭支援の拡充


令和6(2024)年3月にリニューアルオープンした「母子父子福祉センター」において、離婚や養育費等に関する元家庭裁判所調停委員による専門相談の実施日を平日夜間にも拡大するなどひとり親家庭の相談体制をより充実させました。

また、日本では離婚する場合、片方の親が親権者となり子どもの養育を担い、もう片方が養育費を負担することが多くあります。しかしながら、その養育費がきちんと支払われないケースが散見されることから、養育費確保のための支援として、補助金制度を実施しています。

さらに、離婚後の親子交流(子どもと離れて暮らしている親が子どもと定期的、継続的に会うなどにより交流すること)も、子どもの健やかな成長のためにはとても大切なことですが、様々な事情で実施できないケースがあることから、「親子交流支援」にも力を入れています。

養育費確保のための支援について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kosodate/teate_josei/hitorioya/youikuhikakuhosien.html


子どもに学校・家庭以外の居場所を


子どもの居場所を大幅拡充


豊中市は主に小学生から高校生の子どもを対象にした、誰でも好きな時に足を運べる子ども食堂や学習支援、あえて何も目的を設けずにゆっくりと過ごせる場所など「子どもの居場所」のさらなる拡充をめざしています。

令和6(2024)年4月時点で子どもの居場所は約60ヶ所あり、将来的には豊中市の全小学校区に子どもの居場所を設ける予定です。加えて食事や学習の面で特に支援が必要な子ども向けの児童育成支援拠点も、現在の3ヶ所から7ヶ所に拡充すべく取り組みを進めています。

また小中学生、高校生の不登校や中学時代に長期欠席していた生徒が進学先として通信制高校を選ぶことも増えてきています。自分のペースで学ぶことができる選択肢が増えた一方で、社会の中で過ごし、人間関係を構築する機会が減ることが心配され、そのことが、若者の将来的なひきこもりのリスクにつながるのではないかと懸念されています。

こうした社会状況を鑑みて、通信制高校を含め高校への登校が難しい高校生や、学校を中途退学してしまった子どもなどを対象にした学習のサポートや就労につながるよう社会的能力・コミュニケーション能力を伸ばせるような居場所を作り、令和6(2024)年6月より運営を開始します。


おわりに


いかがでしたか?

お話を聞くなかで、豊中市は市民の声を多く取り入れ、人々の「便利で豊かな生活」を追求し続けていることが魅力的だと感じました。今回ご紹介した取り組みの他にも、産後ケアサービスの利便性を高めたり、公共施設にこどもスペースを設置したりと子育て世代に「心のゆとり」を与えることも大切にしています。

また、今回お話をお伺いした職員の方は、「子育て世代の方が将来にわたって住み続けたいと思えるまちを実現するために、子育ての不安感・負担を和らげ、子育てしやすい環境を整備していきます」とおっしゃっていました。

それぞれの取り組みについてより詳しく知りたい方は、豊中市HP「子育てしやすさNo.1へ」のページから情報をチェックしてくださいね!
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kosodate/kosodate_no1/index.html 

子育てしやすさNo.1」のまちづくりを掲げ、市民のために尽力する豊中市の取り組みに今後もぜひご注目ください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


関連ページ


豊中市ホームページ
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/index.html 
「子育てしやすさNo.1」のまちを目指して 「小1の壁」を打破するための取り組み
https://madeinlocal.jp/area/hokusetsu/toyonaka-city/001 
パーソナライズ教育で圧倒的な教育水準の実現へ 〜「子育てしやすさNO.1」のまちを目指して〜
https://madeinlocal.jp/area/hokusetsu/toyonaka-city/002

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