企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
弊社代表の伊藤は、外務省に約12年間在籍し、国連外交や途上国支援、日本企業の海外進出支援のほか、米国・中国・ミャンマー・インドなどとの外交に携わってきました。もともと国際協力や地域開発の専門家でもあり、国と国、人と組織をつなぐ仕事の中でも、インフラや制度を整えるだけでなく、その地域に暮らす人々が主体的に動き、外部の知見や資金を取り入れながら変化を生み出す重要性を実感したことが、現在の事業の原点です。伊藤は外交官時代にも異業種の仲間と社団法人を立ち上げ、全国のまちづくりに取り組んでおりました。活動を通じて全国の地域を訪れる中で、後に米沢で共に活動する方々との出会いにも恵まれます。そして、まちづくり・地域づくりに本格参画しようと外務省を退職した後、米沢市から米沢市参与としてオファーがあったことが、伊藤にとって大きな転換点となりました。米沢には豊富な地域資源のみならず、地域に目を向け始めた経営者や、まちをより良くしたいという熱意を持った人々が多く、「ここであれば新しいまちづくりに挑戦できる」と感じ、移住・起業を決意するに至りました。
現在、株式会社つなぐでは、大手企業や外資系企業の国際マーケティング、サステナビリティ関連の組織・実例づくりなどを通じて収益基盤をつくりながら、その収益を米沢を中心としたローカルのまちづくりへ循環させる形で事業を展開しております。2024年に「米沢まちづくりラボ」を立ち上げたことで、地域の人たちによる地域課題への取り組みや「挑戦したいという」想いに対して、弊社が強みとする全国/世界に広がる人材・専門知識・資金調達の仕組みをつなげる動きがさらに具体化しました。廃校を活用した地域拠点づくり、森林保全・防災に取り組む法人の創設、小児科と療育の複合施設の設立、大学や神社などの文化財活用、地域観光資源の磨き上げなど、10を超えるプロジェクトを動かしています。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
弊社の強みは、地域の課題や「挑戦したい」という想いを構想だけで終わらせずに、実際の事業やプロジェクトへとつなげられる点です。米沢まちづくりラボでは「民間市役所」や「地域シンクタンク」のような役割を果たし、地域の声を起点に必要な人材・知見・資金をつなぎながら、地域内外の仲間と共に取り組みを形にしております。
行政に依存するのではなく、地元の合意形成を大切にしながら、民間の力で自走できるまちづくり・地域づくりを進めることを大切にしています。たとえば、米沢市三沢地区の旧米沢市立三沢東部小学校を活用すべく、廃校を宿泊・体験拠点「米沢みさわ小学校」として再生させる事業では、民間事業者が扱いにくい「旧学校」を地域や民間主導で進めることにこだわりました。地元の卒業生やコミュニティセンター関係者に加え、県外の副業・ボランティア人材がSNS運用やWeb、宿泊システムなどを担うことで、地域内外の力を掛け合わせた運営体制を構築しております。当該施設は「冬期間に特に稼ぐ」という米沢では異例な事象をつくることに成功するなど、初年度から黒字化を実現し、地域拠点として機能するのみならず、20〜30代の若者を新たに地域へ呼び込むなど、新しい人の流れも生まれています。
今後は、米沢まちづくりラボから生まれた取り組みを一つひとつ育てながら、地域の中で自律的に動く人や事業を増やしていきたいと考えています。米沢で培った「人づくり」の知見を山形県全域へと広げる努力もしており、山形まちづくり大学という市町村レベルやコミュニティ単位でのまちづくり人材を全県的に増やすエコシステムづくりにも挑戦しています。

御社が考える地方創生・SDGsについて
御社が考える地方創生・SDGsについて教えてください。
弊社は地域に暮らす方々の想いや課題感を出発点に、共感する仲間や必要な知見を集めながら自律的な動きを生みだす環境づくりを大切にしております。たとえば、本社が所在する米沢では、食や自然、歴史・文化、温泉、ものづくり、大学など、すでに多くの地域資源が存在しますが、これらの魅力を次世代へとつなぎ、新しい挑戦が生まれ続ける地域にしていくためには、地元の方々の合意形成と地域内外の人材や知見が関わり合える関係性づくりが欠かせません。
米沢での取り組みにおいても、地域の人々が抱く「まちをより良くしたい」「この課題を何とかしたい」という声を大切にしながら、まちづくりを進めております。地域の拠点づくり、森林保全や地域防災、病院の設立、農産物の海外展開、花火大会や歴史文化財を活用した観光資源の磨き上げ、地域の子どもたちの国際交流機会のための基金など、活動の領域はさまざまです。いずれの取り組みにおいても、地域の中にある想いを起点に、必要な人や知恵、仕組みをつなぎながら、地域の未来に向けた動きを少しずつ形にしていくことを重視しております。
地方の活性化とは、一つの大きな成果だけでまちを変えるものではなく、小さな変化を数多く積み重ねていく営みです。地域の人々が安心感を持って挑戦できることに加え、移住者や県外で経験を積んできた人々が米沢の魅力に惹かれ、力を活かしたいと思えること、そしてその関わりが次の取り組みへとつながっていくこと。そうした循環を生み出しながら、弊社のビジョンである「地域をもっと面白く、人にやさしい場所に」という未来づくりに貢献してまいります。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
弊社では、米沢をはじめとするローカルの未来に関心を持ち、まちづくりへの想いを同じくする方々と、プロジェクトごとに協力しながら事業を進めております。社員や外部パートナーを含め、弊社の周辺にはさまざまな専門性を持つメンバーが集まり、それぞれの強みを活かしながら、地域の課題や新しい挑戦を形にしてまいりました。
メンバーの専門領域は、収益の源泉となるマーケティング、サステナビリティ、国際ビジネス分野のほか、地域活性に重要な拠点づくり、SNS・Web運用、宿泊事業、イベント運営など多岐にわたります。共通しているのは、全国/世界的な視点を持ちながら、地域やコミュニティに対する想いを抱き、自ら動いて人とのつながりを広げられることです。決められた役割の中だけで完結するのではなく、地域の人々の声を聞き、必要な人や知恵をつなぎ、目の前の取り組みを少しずつ前に進めていく姿勢を大切にしております。
弊社とともにまちづくりを進める魅力は、自分の専門性や経験を、地域の可能性を広げることに直接活かせる点です。まちづくりには明確な正解があるわけではありません。だからこそ、地域の中に入り、想いを持つ人と出会い、試行錯誤しながら小さな成果を積み重ねていく面白さがあります。米沢をはじめとするローカルの未来に関心を持ち、地域に安心感や面白さを生み出したい方と一緒に歩んでいきたいです。

ひとを知る

代表取締役
伊藤 夢人
株式会社つなぐ代表取締役。米沢まちづくりラボ代表、山形まちづくり大学代表、川西町特別参与、エイベックス株式会社シニアアドバイザーなどもを兼務。元米沢市参与。 2021年まで約12年間、外務省職員として国連外交や日本企業の海外進出支援、米国・中国・ミャンマー・インドなどの外交に携わり、インドへの新幹線輸出事業や外務大臣による国連での各種プレゼンテーションなどを担当。2019年、外務省在職中に一般社団法人を設立し、日本全国のまちづくり事業に参画開始。外務省退職後、米沢市参与に就任。2021年、米沢を本社とするまちづくり会社「株式会社つなぐ」を創業。大手企業の経営戦略や国際マーケティングにも携わり、全国/世界規模に広がる「人」「知恵」「資金」を地域に呼び込むことを強みとしている。
SDGsへの取り組み
- 【3】小児科と療育の複合施設設立に加え、福祉事業各分野の専門家が横断的に意見交換できるプラットフォームを形成しました。地域の誰もが健やかに暮らせるまちづくりを進めています。
- 【4】地元高校生の海外留学のための基金設立や元メジャーリーガーなどによるキッズアカデミーの実施などを通じ、地域の子どもたちが多様な学びに触れる機会を創出しています。
- 【8】農産物の海外展開や学校跡地活用や地元の歴史文化財の活用などを通じた観光資源の拡充などを通じて、地域資源を活かした新たな稼ぎと人の流れを生み出しています。
- 【11】地域ごとのアイデンティティや合意形成を大切にしながら、地域全体の計画策定や拠点づくりを進めるとともに、地域防災を推進する法人形成を通じて、住み続けられるまちづくりに取り組んでいます。
- 【15】自伐型林業や森林管理に関わる取り組みのほか、地域の猟師などと連携した鳥獣対策を通じて、自然環境を守り、資源の有効活用する活動を進めています。
- 【17】地域の人々、行政、企業、専門人材をつなぎ、知恵や資金を循環させながら協働の仕組みを築いています。
企業プロフィール
| 企業名 | 株式会社つなぐ |
|---|---|
| 所在地 | 〒992-0011 山形県米沢市中田町751-1 COGO Works内 |
| 創業年 | 2021年創業 |
| 代表者 | 代表取締役 伊藤 夢人 |
| 事業内容 |
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| WEBサイト | リンクはこちらから |


























































