企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
ミヤジマは1929(昭和4)年の創業以来、シャフトのアプセット鍛造専門メーカーとして日本のモノづくりを支えてきました。アプセット鍛造は据込み鍛造とも言い、材料の軸方向に加圧することで高さを減少させるとともに、径を増大させる鍛造方法で、熱間型打ち鍛造の一つです。創業当初は、地元の地場産業であるバルブという製品に使われる弁棒の鍛造を専門に行っていましたが、現会長の宮嶋誠一郎が3代目社長だった時代に、「バルブ」に特化せず、「シャフト」に特化した業態に転換し、幅広く取引先を開拓していきました。現在はバルブのほか、建設機械、工作機械、農業機械、自動車、鉄道車両など、様々な業界で弊社のシャフト鍛造品が活躍してくれています。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
ミヤジマの特徴はなんと言っても、宮嶋式弁棒鍛造工法(特許№209965号)という「世界でも類を見ない鍛造技術を有していること」と、「人」への投資です。会社の指定する資格取得費用は合格するまで全額会社が負担。自身のスキルアップのための能力・資格取得については、初回の研修受講料、受験料費用を会社で負担するなど、細かく体系化された教育訓練体制を構築しています。これにより、国家資格である「技能検定」については、「特級」「一級」「二級」の資格取得延べ数は50を超え、現場の経験+知識も備えた本当の技能士を育成しています。
御社が考える地方創生・SDGsについて
御社が考える地方創生・SDGsについて教えてください。
ミヤジマを働きやすく、やりがいもある会社にすべく毎日頑張っていますが、その一環として自分の時間も大切にしながら、仕事に打ち込める環境づくりを進めています。有給休暇を取りやすい体制を整え、平均取得日数は12日。年間休日と合わせると130日になります。平均勤続年数も14年と長いのは、働きやすい環境を整えてきた結果と思っています。やりがいという面では利益の還元です。給与水準アップに取り組み、年齢の約13倍にまで引き上げました。福利厚生の手厚さも自慢です。誕生日月には食事会を開き、両親への感謝を伝える親孝行手当を付与しています。また2020年に農業法人ミヤジマファームを設立。実家で稲作を行っている従業員の指導を受けながら、実際に会長自らも田植えから収穫までを行っています。仕事も遊びも地域貢献も情熱MAX、それがミヤジマ ISMであり、ミヤジマが考える地方創生です。
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企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
ミヤジマが求めている人物像は、頭の偏差値よりも、心の偏差値の高い人です。現代はやり方とか、損得とか、目先のことばかり重視されますが、本当に大切なのは人間力。つまり心の偏差値だと思っています。心の偏差値は、初心を忘れず謙虚にひたむきに頑張ることができたり、相手の立場に立てる思いやりがあったり、決めたことはやり抜く意志の強さがあったり、どうすればできるか考えられる前向きさであったり、笑顔がとても素敵であったり、です。ミヤジマには心の偏差値を高める教科書として、社員と一緒に作った「ミヤジマ ISM」があります。この一冊には、仕事の心構えから人生の楽しみ方まで、“ミヤジマの魂”とも言える126の言葉がまとめられています。

ひとを知る
代表取締役社長
宮嶋俊介
1972年、滋賀県出身。大学を卒業後大手通信会社での営業職を経て、大阪アメリカ村でアパレル店員やバーの店長など、様々な職を経験する。2003年、運命の糸に導かれ株式会社ミヤジマに入社。2016年、グループ会社 東名鍛工株式会社(2015年より事業承継)の代表取締役社長に就任し、経営の立て直しに奔走。2021年、株式会社ミヤジマの代表取締役社長に就任し、情熱と遊び心を大切にする職場づくりを実践する。
SDGsへの取り組み
- 【4】渾身の力作「ミヤジマ ISM」、この一冊にはミヤジマの魂とも言える126の言葉がまとめられており、毎日朝礼で共有し、心を高めています。
- 【7】「削り出すのはもったいない」の言葉の通り、全社員が社会のお手本となり、金属だけでなく、あらゆる資源を大切に節約します。
- 【11】2020年に農業法人ミヤジマファームを設立。これからも地元多賀町の自然を守りつつ、おいしいお米も作り続けます。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社ミヤジマ |
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所在地 | 〒522-0341 滋賀県犬上郡多賀町多賀1008 |
創業年 | 1929年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 宮嶋俊介 |
事業内容 |
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