企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
弊社は1881年(明治14年)に創業いたしました。当時、大型船を8隻以上停泊させることができる東北の港は宮古港しかなく、太平洋沿いに東京から北へ向かう船の多くは、船の補給や乗組員の憩いの地として宮古へ立ち寄りました。多くの賑わいが生まれ、宮古は港を中心に大変な盛り上がりを見せていました。盛岡で菓子の行商を営んでいた創業者・菅田吉太郎は、これを目の当たりにし、宮古に大きなビジネスチャンスを見出します。そして宮古の特産品であった干しスルメを活かしたオリジナル製品をを考案・開発し、菓子舗「すが田」と代表商品である『元祖いかせんべい』が誕生しました。その後1979年に法人化し、現在に至ります。創業より、津波や洪水といった災害の憂き目に遭っても来ましたが、創業当時より手づくりの製法を続けている弊社は、迅速に製造を再開してまいりました。時代が変わっても変わらない味と製法が、弊社の強みであり魅力であると思います。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社のいかせんべいは、三陸地方の特産品であるスルメイカを長時間煮出して出汁をとり、香り付けとしてもスルメイカを顆粒にしたものを使用し、一枚一枚手作りで丁寧に焼き上げております。添加物や防腐剤を一切使用することなく、いか本来の風味を楽しんでいただくことができます。唯一無二の味わいのいかせんべいは、宮古地方のお土産品として定着しており、観光客の方はもちろん、地元の方々にも世代を超えて長く愛されております。地域の資源を活用することで、地域経済を牽引し、皆様と一体となって歩んできた歴史がございますので、地域性を忘れずに今後もより良い品質のいかせんべいをお客さまにお届けしてまいります。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
岩手県は広大な土地を有し、エリアごとにさまざまな魅力がございます。弊社のある宮古市は海の幸が豊富で、食べ物が美味しいこと、また荘厳な景観が広がる陸中海岸が大きな魅力です。観光客として宮古にいらっしゃる方は、気持ちに余裕を持たれてゆっくりと観光を楽しまれる方が大半であるように感じます。地域にお住まいの方も、穏やかで優しい人柄の方が多いです。おもてなしの心を持ち、観光客の方にも親切に接しておられます。今年3月には弊社の工場で地域の皆様向けのお祭りを開催し、2000人もの方にお越しいただきました。さらに、工場での手焼き体験には地域の学生の皆様が体験学習の一環としていらっしゃることもあります。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
基本的には毎日おせんべいを焼く仕事ですので、同じ作業を繰り返すことに飽きない、1つのことをずっと掘り下げて極めることのできる方が弊社には合っているのではないかと存じます。東日本大震災後は多くの若者がIターンやUターンで地域に戻ってこられました。そのため、まち全体としても金銭的支援のみならず、地域のために頑張りたいという、やる気や情熱を持っている若者を温かく受け入れ、きちんと教育できる体制をより一層整えることが必要であると考えております。地域のために働くことは決して楽なことではありませんが、そのうえで岩手県や宮古が好きで、地域に貢献したいという思いをお持ちの方を歓迎いたします。
ひとを知る
代表取締役
星野正徳
2006年弘前学院大学卒2010年に「すが田」に。翌年の東日本大震災から復興のために邁進。「地域を考えることが企業を考えることになる」という理念のもと、自社にできることは何か、果たすべき役割とは何かを模索し、仕事と地域活動に積極的に参加する。2017年、先代の逝去をきっかけに代表に就任。現在に至る。
SDGsへの取り組み
- 【7】昔ながらの手づくり製法で、省エネルギーな工場です。また使用している原材料や資材の廃棄ロスもありません。
- 【11】地域性が特徴の会社・製品を活かし、地域づくりのために地元小学生の工場見学の受け入れや、コミュニティイベントに積極的に参加しております。
- 【12】ものづくり精神を重視し、よりよい品質の製品づくりを最も重要視しております。また伝統器具も含め、工場の設備使用者には高い教育を施しております。
企業プロフィール
企業名 | 有限会社すがた |
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所在地 | 〒027-0021 岩手県宮古市藤原三丁目4番 |
創業年 | 1881年創業 |
代表者 | 代表取締役 星野正徳 |
事業内容 |
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