企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
関根家は1642年(寛永19年)が起源と考えられています。そこから時が経ち、現在の関根太鼓に近いかたちで太鼓制作を手がけるようになったのは1949年(昭和24年)からのことです。1983年には、工房「太夫黒」を開業(二代目:関根 勝志)。1991年には、関根太鼓店(初代:関根 信一)と工房「太夫黒」を統合し、現在の有限会社関根太鼓店を設立いたしました。先々代より継承してきた太鼓の製作技術に対し、2017年(平成29年)には、岩手県より楽器製造工として「卓越技能者認定表彰」もいただいております。「お客様からの信頼を得られる性能を守る」を理念に、今後も他社にはない技術を強みに全国のお客様に弊社の無二の音色をご愛用いただけるよう精進してまいります。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
楽器の究極である「澄んだ音色・柔らかな音色・残響が長い」の三要素が揃った太鼓が弊社の一番の強みです。太鼓制作に必要な素材は、全て原料からつくる一貫した製造工程と、職人一人で全ての工程を担える技術力が、常にお客様が望む“レベル”を超えるものを提供できる理由だと思っております。宮太鼓の手彫りによる胴内の縦型波状彫りの技術継承は、全国でも弊社のみと言われており、岩手県から楽器製造工として「卓越技能賞」もいただきました。今持っている技術や伝統を、お客様と最大限真摯に向き合って育んでいきたいと思っております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
東北地方は神様を祀り上げるためのお祭りや田植え祭りなど、自分たちの生活を鼓舞するための芸能が数多く残る地域だと思います。その中でも特に岩手県は、1200もの芸能が存在したとされるほど芸能文化が豊かな県であり、私はそこが一番の魅力だと感じています。お仕事柄どうしても大きな音を夜遅くまで響かせてしまうこともあるのですが、芸能やお祭りの文化が地域で深く根付いていることから、住民の方々の理解もあり、現在まで太鼓制作を続けてくることができました。岩手県一関市は、楽器を含む日本の伝統を受け継いでいける、ものづくりにとって最高の環境が整う素敵な地域だと思います。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
弊社は、現時点での新卒や中途での採用は考えておりません。太鼓制作は、生涯を職人の世界で歩み続ける強い覚悟のいる職業だと思うからです。現代の一般的な企業のような働き方とは少し異なり、職人として一人前になることで、やっと自分の作品に対価が支払われるといった厳しい世界です。もし採用活動をするのであれば、こういった「職人」という職業を理解して、意欲的に技術を突き詰め続けてくれる方を歓迎したいですし、そのような方がいらっしゃれば私たちもぜひ弊社の技術を精一杯伝えたいと思っております。
ひとを知る
代表取締役
関根勝志
1983年、工房「太夫黒」の代表に就任。伝統玩具として途絶えた「でんでんたいこ」と、自分の身体とを重ね併せ、まめだいこ(でんでんたいこ)の再起に挑み玩具太鼓や他の太鼓製作や販売も手掛ける。1991年に関根太鼓店(代表:関根 信一)と工房「太夫黒」を統合し、現在の有限会社関根太鼓店を設立。代表取締役として、関根勝志が就任する。2017年5月、仙台営業所を開設。同年11月15日に岩手の名工「楽器製造工」として卓越技能賞を受賞する。
SDGsへの取り組み
- 【12】生き物を原料として一貫して製作することで、無駄なく使用する分のみを確保できるため、自然との調和も図ることができます。
- 【15】原材料のほとんどを自社で仕入れて製品としているため、無駄をほぼ出すことなく資源を守ることに繋げております。
企業プロフィール
企業名 | 有限会社関根太鼓店 |
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所在地 | 〒029-1111 岩手県一関市千厩町奥玉字宿下78番地2 |
創業年 | 1949年創業 |
代表者 | 代表取締役 関根勝志 |
事業内容 |
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