企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
創業1886年、若狭(現在の福井県)出身の横沢家初代は、麹屋を営み、その歩みをスタートさせました。その後、横沢家4代目の徳市が酒造りの情熱に燃え、酒造業を開業。代々当主が、杜氏を兼ねるオーナー杜氏として酒造りの指揮を執り、現在は創業5代目の横沢裕子が杜氏を務めております。「企業としてではなく家業として」この理念を持ち続け、常に伝統の継承と技術の革新を目標に酒造業を営んでおります。月の輪の名前は、弊蔵の近くにある「月の輪形」という史跡が由来です。この場所には、前九年の役で源義家が、池に映った源氏の旗印の日月が金色に輝くのを見て勝利の吉兆と信じ、厨川の柵を陥落させたという伝説があります。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊蔵では、地元産の材料を使った酒造りにこだわっております。酒米は、岩手県の酒造好適米「ぎんおとめ」「吟ぎんが」「結の香」を使用し、麹造りの難しさから酒造りには不向きとされているもち米を100%使用した純米酒の製造にも挑戦しております。そして、酵母は主に岩手県オリジナルの「ジョバンニの調べ」「ゆうこの想い」を使用しております。また、弊蔵は日本では数少ない女性杜氏の蔵です。蔵人たちを牽引していますが男勝りというわけではなく、竹のようなしなやかさと潔さを持って酒造りに臨んでおります。
穏やかな香り、優しい味わいの中にも旨みがしっかりと感じられる、一本芯の通ったしなやかなお酒を目指しております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
紫波町は岩手県のほぼ中央に位置し、盛岡市の南に隣接しております。紫波町は酒造りで有名な南部杜氏発祥の地であり、現在も多数の杜氏たちが全国各地で活躍しています。月の輪を含め日本酒の酒蔵が4つ、ワイナリーが1つ、サイダリーが2つと酒造りの拠点が7つあり、いわゆる「酒」の町です。平地には農地が広がり、米、全国有数の生産量を誇るもち米のほか、そば、麦、各種野菜が作られており、りんごやぶどう、西洋梨などのフルーツ栽培も盛んです。このように、農業が盛んな紫波町の食料自給率は170%であり、驚異的な地産地消が行われております。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
酒造りに興味があり、力仕事が可能で、日本酒が美味しく出来上がった時に達成感、喜びを感じられる方に応募していただきたいです。蔵の中での仕事は力仕事が多く、酒造りの作業には地味な作業も多いです。その中で、発酵やお酒を絞る工程を経て、だんだんと酒が仕上がっていく嬉しさを感じていただける方と一緒に働きたいと考えております。酒造りは男性が行っていますが、事業の一つであるジェラート作りや商品の販売では女性の方も活躍しており、酒造りでも温度変化や湿度の変化など、女性特有の繊細な判断などが、しなやかできめ細やかさのある酒造りに活かされております。
ひとを知る
代表取締役社長 代表取締役常務
横沢孝之 横沢裕子
【横沢孝之】青山学院大学卒業後、株式会社岩手銀行に入行、19年勤務後、有限会社月の輪酒造店の娘で杜氏の横沢裕子との結婚を機に、当社へ入社、2015年11月代表取締役社長に就任。 【横沢裕子】大妻女子大学短期大学部卒業後、国税庁醸造研究所を経て、1997年に家業の「月の輪酒造店」入社。2005年杜氏、2019年代表取締役常務に就任。
SDGsへの取り組み
- 【12】酒粕が残った場合、豚などの飼料として提供している。
企業プロフィール
企業名 | 有限会社月の輪酒造店 |
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所在地 | 〒028-3303 岩手県紫波郡紫波町高水寺字向畑101 |
創業年 | 1886年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 代表取締役常務 横沢孝之 横沢裕子 |
事業内容 |
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