企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
震災後の2012年、エンジニアを辞め、故郷に良い職場を作るべく創業いたしました。しかし、当時は安価な農産物により、生活も雇用も厳しい状況です。そんな中、中小企業の先輩社長の言葉「何のために農業をやるか」を考え続け、顧客想いの農業を体現しようと決意いたしました。その後、2016年に参加したドイツ研修を機に、農業の力で県外客による岩手への消費活動を促進しようと、通販事業を本格化させ現在は、「朝獲り完熟桃」を当日出荷でお届けしており、直売所でも鮮度抜群の果物を提供しています。これからも、収穫を心待ちにしてくださる全国のお客様に向き合いながら、未来にわたり農産物を作り続けられるよう励んでまいります。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
常に甘い果物をお届けすべく、土壌分析と肥料設計に注力しています。果樹が子孫を残す方法に①種子を運ぶ②木を大きくするの2つがありますが、後者では実が甘くなりません。原因の窒素過剰で木が大きくなりすぎると、養分が木の成長に取られてしまうのです。一方、窒素を少なくすれば、木は大きくなることができず、子孫を残すために種子を作ろうとして実に養分が届くようになる訳です。
また現在は、学校の受け入れも行っています。農業体験に留まらず、自身のエンジニア時代を踏まえ、仕事の目的意識の重要性を伝えています。
今後の展望として、堅実な規模拡大を考えています。さらに、農家の引退を見据え、野菜の供給も検討しています。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
岩手の魅力は、寒暖差の大きい気候により、果樹が美味しく育つところです。果樹は、昼に光合成で糖分を溜め、夜は呼吸で昼に溜めた糖分を消費しています。しかし冷えた夜であれば、呼吸が抑えられて糖分を消費しないため、甘い果樹を育てることができるのです。
果樹以外にも、岩手は食のレベルが高いです。海産物などの美味しいものを安く簡単に手に入れることができます。良い店も多く、並ばずに食べられるのは大きな魅力に感じます。
将来にわたり、こうした魅力を維持できるよう、農産物という側面から岩手を支えていくことができればと思っています。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
私たちは「仲間たちとの良い関係づくりを大切にできる人」「自然の中で働きたいと思える人」を求めています。
当園は、「明日も来たくなる会社」を掲げ、コミュニケーションや人間関係を重視しています。毎年2-3月には、ビジネスコーチによるコミュニケーション講座を実施しており、自分と仲間の性格・相性を知り、どうすれば上手にコミュニケーションを取れるかを学んでいます。
また、農作業は、暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も行います。季節も作物も待ってはくれないのです。そうした大変な環境の中でも働きたいと思える人が向いているように感じます。
ひとを知る
代表
藤村真哉
東北大学大学院工学研究科を卒業後、自動車開発エンジニアとして7年過ごした後、実家を継ぎ就農。就農2年目から、「家業から企業へ」を掲げ、雇用し組織化を進めてきた。現在は正社員5名、パート7名となった。
SDGsへの取り組み
- 【2】日本の食を支え、日本の持続可能な農業を推進します。
企業プロフィール
企業名 | ふじむら農園 |
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所在地 | 〒020-0401 岩手県盛岡市手代森3-97 |
創業年 | 2012年創業 |
代表者 | 代表 藤村真哉 |
事業内容 |
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