企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
弊社は昭和16年に農林省(現在の農林水産省)の指導により、当時の岩手県内の缶詰会社6社を集めて設立されました。設立時は、太平洋戦争の最中でしたので、軍事の食糧供給の目的で缶詰を生産することが主な業務でした。終戦後、順調に事業拡大するも2011年には東日本大震災を経験します。弊社の商品が被災時の保存食として実際に被災者の助けになったという話を聞いたことが、「おいしさ」を追求し続ける弊社の強みになりました。「従業員の声から提案・改善を行い、働きやすい環境を作り、常に変化し続ける新しい缶詰を生み出す。」それが弊社の特徴です。近年では、雑誌やテレビ番組から取材を受ける機会も増え、2022年11月29日に開催された「第9回東北みやげコンテスト」で最優秀賞を受賞いたしました。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社では、日本の大手メーカーの下請けとして、缶詰・冷凍食品・レトルトパウチ・ゼリー・ジャムなど幅広く事業を展開しております。特に若者にも興味を持ってもらうことを意識した商品開発に力を入れており、自社ブランドとして”チョコ風味のサバ缶”や、主食になる”玄米を使用したリゾット缶”など、パッケージのデザインを含め奇抜なアイデアを生かした商品を数多く販売しています。現在、大豆ミートを使用した代替肉の新商品など、予測される世界的な食糧難に対して商品開発や輸出の面で力を入れたいと考えております。また、地域の特産品を使った商品を作ることで、地域活性化の活動にも積極的に取り組んでいきたいと考えております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た岩手地域の魅力について教えて下さい。
岩手県は、山林が市の9割近くを占め、海岸部は大陸棚やリアス式海岸の特徴的な地形となっております。市が面する太平洋の沖には世界三大漁場である三陸沖が広がり、サケやサバのような天然資源、ワカメやホタテ、カキといった養殖も盛んで、豊富な水産資源に恵まれているのが特徴的です。また、牛や豚のようなブランド肉もたくさんありますが、特に鶏肉は生産量が宮崎県に次ぐ全国第3位と、国民からの支持は厚くなじみのある存在です。このように、食に関する資源が海陸ともに豊富であることが魅力だと感じています。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
一つは「積極性」です。今後も弊社は、原材料の高騰・水産資源の低下など、さまざまな課題に対して立ち向かっていく必要があると思います。その中で、我々に求められているのは与えられた仕事をするだけではなく、組織の目標を達成するために何をやるべきか、自ら考えて実行できる「積極性」だと感じています。二つ目は「柔軟性」です。社会構造やマーケットの変化のスピードが速まる中、今までのやり方に固執せず、状況に応じて柔軟な思考や行動を変化させられる力を求めています。そして、私たち自身も社会の変化へ対応していき、みなさんと一緒にさまざまな商品を世に出していきたいと思っております。
ひとを知る
代表取締役社長
山下純明
中央大学法学部を卒業後、平成5年鹿島建設㈱入社。平成27年岩手缶詰㈱取締役へ就任、平成29年に鹿島建設㈱を退職する。その後、平成29年に岩手㈱代表取締役副社長、令和元年には岩手缶詰㈱代表取締役社長へと就任。
SDGsへの取り組み
- 【2】海産物や大豆、フルーツなど栄養価が高いものを使って缶詰等を生産することで、一年中安全でおいしい食事ができます。
- 【11】若者からご年配の方まで、あらゆる年齢の人が食べられる多様な缶詰等を作ることで、災害時に役立てることができます。
企業プロフィール
企業名 | 岩手缶詰株式会社 |
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所在地 | 〒026-0013 岩手県釜石市浜町1-1-205 市営釜石ビル2F |
創業年 | 1941年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 山下純明 |
事業内容 |
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