企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
29歳でレストランバンクを創業しました。
もともとはホテルでパティシエとして働いており、いつか自分のシュークリーム専門店を開きたいという夢がありましたが、実際にケーキ屋さんを目指して準備を始めてみると、その難易度の高さと経営のハードルに圧倒され、「これはすぐにはできない」と痛感。結果的に、より手が届きそうだった居酒屋業態で創業することにしました。
しかしパティシエの経歴しかない状態で、いきなりお店が流行ることはなく、開業からわずか半年で資金がショート。「お店が流行らないと、お金は簡単になくなる」という飲食の現実を、身をもって知りました。
そこから「今日のお客様が、また来てくれたら、それだけでお店は流行る」と信じて目の前のお客様に向き合い、また来たくなる味・空気・人間関係を丁寧につくっていく。その積み重ねだけが、本当の意味での繁盛につながるのだと考え方を変えました。
「これ、売れそうやな」と狙って開発するのではなく、自分が本当に欲しているものを、王道の形で、普遍的な価値として丁寧に作り続ける。それが、飲食のいちばん簡単で、いちばん誠実な“勝ち方”なのではないか。今では、そう思っています。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
私たちレストランバンクの強みは、王道で普遍的な料理を追求し続けてきたことにあります。
どんな業態においても、本質を外さず積み上げてきた技術は、時代や流行に左右されない“使い続けられる力”になります。
これは居酒屋であっても、イタリアンでも、カフェでも同じです。華やかさや派手さはないかもしれませんが、「当たり前のレベル」を上げ続けることこそが、長く愛される店をつくる唯一の方法だと考えています。
私たちの現場では、一生モノの技術が学べます。年を重ねても、それは自分の糧となり、将来、自分の子どもや孫に伝えられる「人生の技術」として残ります。
2030年、売上100億円を目指して現在、国内では33店舗を展開し、売上は26億円。すでに40店舗までの開業が決定しており、2030年に100億円達成を本気で目指しています。
来期は、宮崎にて民泊とレストランを融合した新事業もスタート。また、東京・神田では居酒屋とイタリアンの新規出店が控えており、挑戦は止まりません。
海外では、カリフォルニアのパスタ専門店を起点に、アメリカ事業の拡大を進めています。現在は2店舗を運営しており、3店舗目を今期中に開業予定です。
「王道を続ける」という一見地味な道を、飽きずに丁寧に歩むこと。それこそが、国内外問わず、私たちが信じる一番の成長戦略です。

御社が考える地方創生・SDGsについて
御社が考える地方創生・SDGsについて教えてください。
宮崎・青島で来年春のレストラン開業を予定しています。かつては観光地として苦戦していた青島エリアですが、コロナ禍をきっかけに移住者が増加し、大型リゾート開発も進み始めるなど、新たな動きが見え始めています。
宮崎はサーフィン、ゴルフ、キャンプといったアクティビティが豊富で、空港からも20分以内という恵まれた立地にあります。青島の人口は約3,000人ですが、年間約80万人の観光客が訪れており、その多くが日帰りで夜まで滞在しないという課題を抱えています。
私たちはその課題に対して、「滞在したくなる理由をつくる」ことが地域にできる貢献だと考えました。
そこで、私たちが得意とするレストラン業態の力を活かし、青島で「地元食材を使った大衆食堂的イタリアン」「青空の下で楽しめるBBQエリア」「宮崎の焼酎に特化したバー」の3つの業態を組み合わせた店舗を開業予定です。
また、公民連携にも積極的に取り組んでおり、宮崎市との連携で電車の増便や送迎サービスの実現にも協力しています。
観光地としての魅力をさらに引き出し、「青島に来たらまずあの店に行こう」と言われる場所をつくること。それが私たちの考える地方創生への第一歩です。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
新卒・中途での調理職で未来の店長や料理長の候補を募集しておりますが、現在活躍している経営幹部陣もアルバイトから入社した経歴の者も多く、今までの経験や知識などは問いません。初めて飲食に挑戦する方も社内研修や試験制度もありますのでしっかりとした技術を身につけていただけます。2030年に年商100億円の企業を目指して店舗展開をしておりますので、新店舗の出店スピードがとても早く2026年には初の東京出店が決まりました。新店舗の出店が増えればチャンスも増えます!新卒・2年目・3年目でも店長、副店長が生まれていますので、何かに挑戦したい方、レストランバンクと一緒にやりたい事を探したい方、是非お問合せください。

ひとを知る

代表取締役社長
林 秀光
1975年、大阪堺市生まれ。守口プリンスホテル製菓部に入社し、少数精鋭の現場でパティシエとして活躍後、数店舗の立ち上げと運営に従事。2004年に兵庫県芦屋市で独立し創業。2006年には「株式会社レストランバンク」設立し、大阪・兵庫で『大衆イタリア食堂アレグロ』「炉端のじんべえ』など毎年出店している。第10回ナポリピッツァ職人 世界選手権 初出場にして世界6位入賞。2030年に年商100億に向けて拡大中。
SDGsへの取り組み
- 【1】美味しいものは高級食材だけではありません。身近な食材を工夫してより美味しく仕上げることで、誰もが食の楽しさを感じられるようにする──これは“心の貧困”の解消につながります。
- 【9】普遍的な料理技術を受け継ぎ、世界へ。日本人の優れたレストランスキルで世界の飲食を豊かにし、飲食人の地位向上と不平等の解消に貢献します。
- 【14】自然との共生を大切に、サーフィンを通じて海とふれあい、ビーチクリーンなど海を守る活動に参加。その拠点として宮崎・青島にレストランを構え、海と共に生きる文化を社内外に広げていきます。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社レストランバンク |
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所在地 | 〒661-0002 兵庫県尼崎市塚口町 1-12-17 |
創業年 | 2006年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 林 秀光 |
事業内容 |
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