サンテレビは、1969年5月に兵庫県民のためのテレビ局として開局しました。全国で13局しかない東京キー局の系列に入っていない独立局のうちの1局であり、開局以来、地元兵庫に根差した放送を行っています。2024年には開局55周年を迎え、若手社員を中心としたチームの提案の下、特別番組や特別イベントを展開しました。
弊社にとって大きな転換点となったのは、1995年1月17日に起こった「阪神・淡路大震災」です。発生当時、サンテレビの本社があったポートアイランドも大きな被害を受け、社員の中にも負傷者や家族を失った者もおり、本社・社員共に甚大な被害を受けました。しかしそのような状況の中でも、同じように被害を受けた被災者のため、そして情報を届けることで未来に活かすために、地震当日に本社要員148名のうち約70名が出社し、かろうじて接続できた機材を用いて放送を続けました。何としても放送を継続するという放送への責任と熱意が示された局面でした。
弊社はこの経験を踏まえ、今後も防災・減災について発信する、地域のためのテレビ局であり続けたいと考えています。

弊社は開局当初から、プロ野球の阪神タイガース戦を試合開始から終了まで放送してきました。そこには、長い歴史のなかで築かれたサンテレビと阪神ファンとの絆を感じています。この阪神戦の放送以外にも「他のテレビ局にはないサンテレビ独自のものを」という進取の精神で番組制作に取り組んでいることも強みの1つです。地元兵庫の魅力を伝えるだけでなく、テレビの力で地域の課題を深堀りしながら、地域が持つ魅力により磨きをかけられるよう励んでいます。
また、サンテレビには「おっ！サン」という太陽の形をしたおじさん顔のマスコットキャラクターがおり、グッズ販売や動画配信、対面イベントを行っています。この「おっ！サン」が象徴するように、好き嫌いや意見の分かれることにも果敢に挑戦していける点が弊社の大きな強みです。
近年、特に若者の間でテレビ離れが進んでいます。これからは地上波放送以外にも多様な方法で、型にとらわれない多様なコンテンツを発信する力がテレビ局に求められると実感しています。今後も地元兵庫に住む人々に有益な情報をお届けできるように、多様なコンテンツ・発信方法への挑戦、放送事業以外への挑戦に尽力していきます。

兵庫県は摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の5つのエリアから成り、多様な歴史と風土を持っているのが最大の特徴です。弊社の本社がある神戸市は、神戸港の開港とともに近代化した都市で、日本を代表する日本酒、洋食、洋菓子などの産地でもあります。
この神戸市を含む摂津エリアをはじめとした5つのエリアは、それぞれに個性を持ち、多様な楽しみ方が出来るのが大きな魅力です。弊社はそれぞれのエリアの魅力にスポットを当ててさらに磨きをかけるきっかけ作りをし、時には地域の課題に着目して掘り下げるような「地域のパートナー」としての役割を担っています。

私たちは自身の価値観や経験から課題解決策を模索し、それを具体化できるような人材を歓迎しています。
弊社には、野球中継などの番組を通して「サンテレビ」そして兵庫県という地域に愛着を持って応募・入社してくださる方が多くいます。このように地域愛を持ちながらも、一方でテレビというメディアの将来について時には危機感を持ち、より良いあり方を自ら考えて提案できるような人材を求めています。
弊社には多様な個性を受け入れ、共に仕事に励むことのできる寛容な風土が根付いている自負があります。そのため、自ら考え行動できる方とテレビの可能性を広げていきたいと考えます。