2017年個人事業主としてHotel＆Bar CAMOSIBAというゲストハウス兼飲食店を始めました。こちらで近隣の農家さんと繋がる機会があり、従来抱いていたホップの産地である横手市のホップを使ったビールを作りたいという想いから、近隣農家さんのりんごと地元のホップを使ったクラフトビール・ハードサイダーを場所借り醸造で作り始め法人化したのが弊社の始まりです。個人事業主としてCAMOSIBAを立ち上げた時はもちろん、ハードサイダーを醸造してくださる方に出会うなど、多くの方に助けていただくばかりでしたが、株式会社杢として活動を始め、これからは助けてくださった方々と一緒になって新しいものを創り、還元していきたいという想いが強くなりました。

弊社は、サウナ付きの一棟貸し宿「MUSURO SAUNA」とゲストハウスに発酵食品メインのバーを併設した「Hotel＆Bar CAMOSIBA」、ハードサイダーの醸造と小売販売を行っております。CAMOSIBAは元々お茶屋さんだった建物の蔵をバー、母屋をゲストハウスとして利用しており、こちらの蔵は3年程前に横手市内指定文化財に認められるほど、歴史のある非常に魅力的なところです。醸造所とバーが徒歩2,3分の距離にあり、周りの飲食店にも歩いて訪れることができるので、回遊性を生み出せているところも弊社の強みだと感じております。現在の目標は、今ある施設を引き続き営業していきながら、ハードサイダーの生産量拡大に向けた工場の増設で、原材料を弊社で作れるようになることです。また今まで弊社スタッフにもたくさん助けてもらったので、彼らのやりたいことを叶えられる会社になることも目指しております。

自然の豊かさや食べ物のおいしさももちろんありますが、特に新しい試みを始めようとしている方や何かを成し遂げようとしている方に対して、秋田県の方々や行政が温かく手厚いサポートをしてくださるところが魅力です。弊社も創業以前から多くの方に助けられてきました。自分の時間や体を使って、自分のことのように他人を支える県民性はなによりも誇りです。また、私自身子供の頃は横手市には何もないと感じ、大学進学を機に一度秋田県を出ておりますが、次世代の子どもたちが同じ思いを抱かぬよう、秋田県内で楽しく過ごしている大人でありたいと考えております。今後も秋田県や横手市で新しいことを始めた楽しそうな大人と学生や子どもたちが触れ合う機会を作り、地元の魅力に目を向けてもらえるよう努めてまいります。

宿泊業では特に毎日異なるお客様の対応をするためイレギュラーな事態が頻発します。最初はもちろん失敗もありますが柔軟に対応し、失敗は反省して次に活かす、この流れをも楽しめるような方に来ていただきたいです。弊社のスタッフはこのようなお客様によって日々求められることが異なる状況を楽しんで働いております。取引先の方やお客様と関わることがメインですので、失敗した時や感情が大きく揺れ動いた時などに自分と対話できることや、コミュニケーション能力も必要です。このような現場から魅力にあふれる秋田県や横手市を一緒に盛り上げたいという方をお待ちしております。