企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
美郷コイルは、先代がコイル加工の下請け事業をやってみないかと話を頂いたことがきっかけで1986年に創業いたしました。1993年に現代表が会社を引き継いぎ、ソレノイド製造を主力事業に成長させましたが、一社への高い依存度が長期に及んでしまう課題にもなっていた2003年、他企業の廃業に伴う変圧器製造事業継承の機会が訪れました。変圧器のコイル部分も、同じ巻線機作業だから、と簡単に考えておりましたが、実際は製造方法や管理すべき点が全く異なり、習熟までにかなりの時間を要してしまいました。ただそのような間に独自のノウハウを築くことで、数十社まで顧客を増やし、経営基盤の安定に繋げることができております。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
現在の主力事業は、スマホの充電器やパソコン等の電源装置に使われている変圧器の製造です。変圧器のコイル部分は、巻線機を用いて製造いたしますが、コイルの条件によって使用する巻線機のタイプが異なります。例えば、「直径3ミリの銅線を5回巻くコイルを10個製造」と「直径0.1ミリの銅線を5,000回巻くコイルを10,000個製造」では、使用する機械が違うのかなというイメージをお持ちいただけるのではないでしょうか。弊社には様々な条件に対応できる巻線機がそろっており【仕様に応じた多種多様なコイルを巻くこと】や【小ロットから大ロットまで生産】など、臨機応変に製造することができます。しかしそれらを担保していた作業者の高齢化問題が顕在化し、作業の習熟に10年以上要するため、人材確保~育成が最重要課題と認識し取り組んでおります。弊社のDNA(変圧器製造方法)を後世に残し、日本の産業を守りたいからです。人材確保の一環として、令和6年秋完成を目指して工場を新たに建て替え、職場環境を整えることにより、次世代へ弊社の魅力をアピールしてまいります。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た秋田地域の魅力について教えて下さい。
米や野菜などおいしい農作物が多くとれるところが仙北郡の魅力の1つです。食べ物に困ることがないため、県民がもつのんびりとした性質も魅力だと感じております。お祭りも各地に存在し、地元の方だけではなく観光客も集まるため大いに盛り上がる、重要な伝統行事です。弊社は秋田県を活気づけるため、秋田県のGDPを上げたいという想いがあります。今でも県外からの受注がメインですが、さらに県外の範囲を広げ、将来的には海外からの受注も目標の1つです。また秋田県には異常なスピードで進む高齢化の課題があるため、弊社の解決策としてより良い条件で雇用を増やすということを意識し、雇用環境を整えております。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
明るく協調性があり、責任感のある方に来ていただきたいです。弊社の従業員は明るい方が多く、日々楽しく働いております。経験・スキルについては、何も心配ございません。未経験者には、経験者にはない、想像を絶する方法で作業をする方もおり、新たな発見の可能性も秘めておりますので、未経験の方を大歓迎しております。入社後しっかり教育いたしますので、興味がございましたらお気軽にご応募ください。弊社の型にはまらぬよう、柔軟に育ててまいります。弊社の事業に興味がある方、地元で楽しく働きたい方、お待ちしております。
ひとを知る
取締役
田村淳
高校卒業後に国家公務員となり、約3年後辞職。その際に入学した専修大学法学部(夜間)を卒業後、23歳で家業を継承。代表であった父がその約2年前に亡くなり、母が1人で切り盛りしていたことを少しでも助けたいという想いが最大の動機だった。コイルを作る作業は全く未知の世界で、毎日のように失敗の繰り返しが続いていたが、親企業の指導や従業員、協力作業者の助力で、なんとか乗り越えてきた30年。今後は、100年後も存続していることを目指して邁進していく。
SDGsへの取り組み
- 【11】廃棄物を確実に分別し、リサイクルに取り組んでおります。
企業プロフィール
企業名 | 有限会社美郷コイル |
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所在地 | 〒019-1404 秋田県仙北郡美郷町六郷字本道町56-4 |
創業年 | 1986年創業 |
代表者 | 取締役 田村淳 |
事業内容 |
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