企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えてください。
代表・相馬佳暁が海外で仕事をしていた際に、日本の水と自然に癒され、それらに可能性を感じたことが始まりです。帰国後、日本酒は原料の約8割が水であることを知り、水の特性がまっすぐに伝わる点に心惹かれました。これまで多くの建物の設計に携わってきたことから秋田の酒蔵の方にお声がけいただき、酒造りのメカニズムと酒蔵の設計の研究に着手しました。酒造りには多くの過程があり、それに見合った空間でないと美味しいお酒に辿り着くことはできません。結果的に使いやすさに加え、動線や乾湿のバランスも取れた酒蔵の設計を実現し、酒質にも好影響を与えております。そして利益は秋田県に還元したいという思いから、2023年に株式会社越刻を創業いたしました。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えてください。
木製の大桶を使った酒造りは江戸時代に確立された日本独自の文化です。弊社は東北地方で唯一、大桶の製造技術を保有しております。日本酒の製造量・消費量ともに高い数字を誇る「美酒王国」秋田県で、日本三代美林に数えられる「秋田杉」を使用して木桶を製造できることが弊社の大きな強みと言えます。今後は日本酒業界のみならず、ワイン業界へ木桶を使用した醸造技術を浸透させることが目標です。また、これまで酒蔵の麹室(麹を製造する部屋)酒母室、仕込み蔵などの専門的な空間の設計に貢献してきました。酒類業界の専門的な設計から飲食店や物販店の設計、酵素風呂や酒瓶用の保冷バックなど、住宅レベルから手に取れるサイズの商品まで幅広くデザインしてまいりました。これからも地域の特性を活かし、土地の文化を輝かせるものづくりに励みます。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た秋田地域の魅力について教えてください。
秋田県は国内屈指の食料自給率を誇ることが大きな魅力です。広大な自然環境のもと、枯渇することのない豊富な資源に恵まれております。上質な青果物や海産物が身近で手に入りますので、古くから郷土料理の文化が栄えてまいりました。さらに、秋田県は米の生産が盛んであることから日本酒や味噌・醤油などの発酵食品の製造には欠かせない麹文化が根付いております。麹菌を発酵させることによって、食材の旨味やコクがさらに引き出されるのです。また、秋田県では夏にはキャンプ、冬にはウインタースポーツをお楽しみいただくことができます。素材の良さを活かした食文化と自然に触れ合うアクティビティを体感するために、ぜひ秋田県へお越しください。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えてください。
弊社は熱意と興味を持ってデザイン・設計やものづくりに取り組むことのできる方を求めております。時代や場所を超えて価値のある技術や文化に興味をお持ちで、秋田という地域を愛されている方であれば出身地は問いません。また、感性が豊かで、個性あふれる方も大歓迎です。それに加えてフィジカルワークが好きで、辛いことがあっても乗り越えられる精神力をお持ちの方であればより弊社に合っていると存じます。これからも弊社は試行錯誤を繰り返し、唯一無二のものを創るとともに、誇り高い伝統と文化を未来へ伝えてまいります。私達と時を績ぐように、懐かしい未来を「ソウゾウ」することのできる仲間との出会いを楽しみにしております。
ひとを知る
代表取締役社長
相馬佳暁
多摩美術大学美術学部デザイン科大学院修了後、海外でのデザイン事務所を経て東京に設計デザイン会社を設立。国内外において店舗内装を中心にプロダクトから空間デザイン全般を手がける。また、日本の伝統産業に魅かれ、醸造業界での設計に貢献、日本でも数人しかいない大桶の製造技術も取得する。伝統産業とローカルビジネスの可能性にポテンシャルを感じ、地域貢献をも踏まえて東京とは別に地方専用会社「越刻」を設立。
SDGsへの取り組み
- 【9】伝統産業に見出す日本独自の価値観、地域性の差異にフォーカスして解析・分析し現代というフィルターを通して未来につなげることに努めております。
- 【11】【12】一般的には不要となるようなものの価値を洗い出し、新しい美点を提供することで利活用を即すよう努めております。新たに資源やエネルギーを消費するのでなく、現に存在するを資源を見出し活用して構築します。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社越刻 |
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所在地 | 〒010-0011 秋田県秋田市南通亀の町4-1 |
創業年 | 2023年創業 |
代表者 | 代表取締役社長 相馬佳暁 |
事業内容 |
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