創業から10年以上が経ちました。既存建物の状態を調査し、劣化部分をどのように修繕するかなどを調べる「インスペクション」という業務を得意とする地方では数少ない設計事務所です。人口減少の局面にある現在では、建物が余る時代に入りました。事業者が利益を残して事業を続けるには、運営コストを抑えることが必須です。事業発展のため、新築だけではなく改修も選択肢に入れられるように、インスペクションの業務にも力を注いでおります。また、医療福祉施設、中でも障がい者施設の設計支援も主力の一つです。施設計画はもちろん、ご要望にあわせて事業収支や運用の検討もお客様と一緒に行っております。一般に設計事務所というと、建物デザインや性能の設計をする会社と思われがちですが、やまと建築事務所はカタチを優先しておりません。コストや品質、工事発注方式やスケジュールなど多面的に考え、設計業務のみならず、お客様の事業・建設プロジェクトが成功するためのナビゲートを行います。

震災やコロナ禍を経て、企業は支出を抑えることが必須になりました。さらに、AIやIOTの登場により、仕事の内容が大きく変わろうとしており、施設づくり・運用にも影響があらわれております。建設プロジェクトは、企画→事業（施設）戦略→発注→設計・工事施工→運用の流れで進みますが、設計以前のプロセスが重要であり、お客様のご要望を大切に伺います。また、事業者にとって建物管理の期間は数十年にわたることも忘れてはなりません。30年間として水光熱費・修繕費等ランニングコストの合計は初期費用の約2.5倍になるとされております。建設プロジェクトにおいてお客様が解決したい問題は、企画、設計・施工、運用どの段階においても多岐にわたります。やまと建築事務所では、これからさらに、建物の設計・監理業務に加え、施設計画や工事発注にかかる支援業務や、運用上のリニューアルにかかる支援業務を充実させてまいります。人の「幸せの場」づくりのナビゲート役として、東北・秋田の皆さまのお役に立てるよう精進いたします。

東北・秋田は自然が豊かで、季節の薫りや音、風を肌で感じながら生きることができる恵まれた場所です。10代の頃は新しい文明的なものを求めて、この地域には何もないと言っておりましたが、年を重ねこの土地の良さが見えるようになったと感じております。例えば、少し車で移動すれば温泉があり、観光地化されていない素朴な景色が多く残っております。近代的な観光施設は少ないですが、教科書には載っていない歴史が点在しており、地域文化を楽しむことができるでしょう。さらに、美味しい米や野菜、水の他にも酒、味噌、醤油などの発酵文化が今でも息づいており、美味しいものも豊富にあります。また、秋田の魅力は、自然だけではなく、優しい人が多いこともその1つです。特に農村部では、素朴で穏やか、助け合って生きることの大切さを感じていらっしゃる方が多く、大きな魅力だと感じております。

弊社は地方都市の設計事務所として、様々な用途の施設づくりに関する依頼があります。用途が同じでも事業者が違えば施設の運用や人員配置、予算規模も異なるため、施設計画ごとに条件整理や調査・分析が必要です。やまと建築事務所では「素直・前向き・勉強好き」な方を仲間として求めております。「素直」は、ものごとに思い込みや先入観を持たずに受け入れることです。自分の知らない分野に直面としても、解を見つけ出そうとする姿勢が大切と考えます。「前向き」は、チームやお客様の気持ちがポジティブになるようなマインドであることです。また、多角的な視点で分析や設計を楽しむためには、「勉強好き」であることも重要だと考えます。弊社ではこのようなマインドで、施設づくりを通して社会や人のために働きたいという方からのご応募をお待ちしております。