企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
弊社は1853年に創業して以来、江戸時代から現在に至るまで、醸造技術の取得や伝承に力を注いでおります。常陸(現在の茨城県)まで出向き品質の研究を行ったという書物も残っており、その歴史の長さをうかがい知ることができます。戦後、それまでは副業であった味噌・醤油・漬け物の製造を専業としてスタートさせます。ちょうど、新幹線こまちが開通したことで、秋田県が一気に観光地として発展をし始めた時期です。それに伴う観光客の増加によって、弊社では2つの店舗を新たにオープンしました。長い歴史の中で事業を続け、2023年には創業170周年を迎えることができました。
御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社では、江戸時代から続く伝統的な手法を受け継ぎ、味噌・醤油などを醸造しております。これらは、数年単位で製造され、一般の味噌・醤油よりも旨味が強いことが特徴です。このような旨味を引き出しているのは、やはり人の手によってゆっくりと時間や手間をかけて行われる発酵の工程でしょう。例えば、味噌・醤油をひっくり返したり、かき混ぜたり、こうした日々の細かい手入れです。これらは天候や温度にも左右されてしまいます。そのため、どこまで手を入れるのか、逆に手を入れてはいけないのか、この見極めが非常に難しいため、機械ではなく人力で行います。このように人の手による手間が加わったからこそ、強い旨味を引き出すことができるという点において弊社の強みだと考えております。
企業から見た地域の魅力について
御社から見た秋田地域の魅力について教えて下さい。
秋田県の魅力は、四季を通じて様々なイベントや行事があることです。弊社のある仙北市角館町には、重要伝統的建造物群に指定された武家屋敷周辺に400本ものシダレザクラ(内160本以上が天然記念物)があり、毎年多くの観光客が訪れます。さらに、長く続く武家屋敷の黒塀は夏の新緑とよく合うため、大変魅力的です。秋にはユネスコ無形文化遺産に登録されたお祭りが開かれております。冬はやはり雪が多く降り積もるため、その雪を利用したかまくらなど、雪国ならではの行事も多くあります。このように、一年を通して自然とともに楽しむことができるのは、秋田県ならではの魅力です。
企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
地域のことが好きな方、自分で率先して動くことのできる方です。弊社で醸造する味噌・醤油には、秋田県産の素材が欠かせません。例えば、味噌のもとになるあきたこまちや、雪解けから得られる綺麗な地下水などを使用しております。そのため、弊社で醸造する味噌・醤油などは秋田県でしか作ることのできない商品です。だからこそ、地元を大切にできる方とともに商品を作り続けたいと思います。もう1つ、率先して動くことのできる方も重要です。これから、世の中は大きく変化し続けるでしょう。そのような変化に合わせて、自らを変えていこうとする精神を持ち、チャレンジできる方が必要だと弊社では考えております。
ひとを知る
代表取締役
安藤大輔
京都大学卒業後、大阪で就職。その後、家業である安藤醸造に入社。安藤醸造では北浦本館という大型の店舗を立ち上げ、多くの方に足を運んでいただいている。常に新しいことに挑戦し、地域とともに成長していきたいと考えている。
企業プロフィール
企業名 | 株式会社安藤醸造 |
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所在地 | 〒014-0315 秋田県仙北市角館町下新町27 |
創業年 | 1853年創業 |
代表者 | 代表取締役 安藤大輔 |
事業内容 |
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