みなさんこんにちは！ライターのワニです🐊
「フランス」、「パリ」から連想されるものと言えばなんでしょう？
エッフェル塔やルーブル美術館、フランスパンやエスカルゴなどなど、、、
全てに共通するのは「お洒落」であることに異論は無いはず。

フランスの「お洒落」をお菓子で表現

今日はそんな「お洒落」の謎を解き明かすヒントをくださった堺市のフランス菓子店パティスリーベックシュクレを紹介します！



シェフの福田さんは本場フランスでの修行の後、堺市で「フラッと立ち寄りたくなるフランスの片田舎のお菓子屋さん」をコンセプトにベックシュクレをオープンしました。

現在も修行中に魅了されたフランスの人々の生き方、センス、美意識を日本で表現するために日々お菓子作りに精を注いでいらっしゃいます。

ラインナップ

細部に宿る視覚的な美、繊細な味や香り、そんなこだわりの源泉に注目しながらお店で人気のお菓子を紹介していきます！

ミルフィーユアップルパイ

2021年には72,000個を売り上げたお店の看板的商品のカスタードクリーム入りアップルパイ。

もともとは売れ残ったシュークリームのカスタードをアップルパイに入れたまかないだったそうですが、従業員の方達が全員一致で「美味しすぎる」とのことで商品化に踏み切ったとのことです。

パイに詰まったりんごは福田さん自ら生産地まで足を運び、農家の方のりんごに対する思いを聞いた上で厳選したものを季節ごとに使い分けているそうです。

りんご一つとっても、生産者の方にまで目を向けて「美味しい」を探究する話を聞いて、僭越ながら美への探究への一端に触れられたような気がしました、、、ほんと恐縮ですが、、、

福田さんは「生産者の情熱を知ることでその思いをお菓子に乗せて表現できる」ともおっしゃっていました。

熟成ラムレーズンショコラ

こちらは、ぐるなびさんの【接待の手土産2020】にて入選した経歴ももつ人気の商品！

福田さんが普段自宅でも嗜むBACARDI社のラム酒に数ヶ月漬け込んだレーズンをチョコレートクッキーで挟んだお菓子です。

レーズンからほんのり香るラム酒の樽の匂いとショコラのマリアージュ。
サクッとした食感を追いかけるレーズンのアクセント。
表面の細かい模様。
繊細かつ何気ない部分に見え隠れする「お洒落」の詰まった商品になっています。

バレンタインやホワイトデーの時期にも人気の商品なので、普段お世話になっている人やちょっと特別な人にプレゼントすればワンランク上のセンスを感じて貰えるかもしれないですね=(^.^)=

マダム・ぺラン

鮮やかな赤色が特徴的な木苺とチョコレートのケーキ。

実はこのケーキ、福田さんにとって特別な思い入れのあるケーキなんです。

福田さんがフランスに住んでいた時に宿を借りていた大家のぺランさん。
毎晩食事に招いてくださったりと、単身でフランスに身を置いていた福田さんにとって恩人とも言える方だったそうです。

そんな彼女が病を患い入退院を繰り返していた際に、木苺のチョコレートを持っていき彼女を元気付けようとした福田さん。ペランさんは「美味しい」と言ってチョコを食べてくれました。

しかし残念ながらその数ヶ月後ぺランさんは息を引き取ってしまいます。

後の葬儀の供花の際、ペランさんの胸の上には福田さんがその時作った木苺のチョコレートが１粒置いてありました。

娘さんに話を聞くと、福田さんの作った木苺のチョコレートの１粒を闘病中ずっと側に置き続けていたそうです。

日本に帰国後、お世話になったペランさんへの感謝の思いを込めて赤を基調としたケーキにペランさんの名前を冠し、完成したのがこのマダム・ぺランです。

そんな福田さんのフランスでの思い出や、お世話になった方への思いをスパイスに加えたマダム・ぺラン。ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。

おわりに

私たちは「お洒落」と聞くとその基準を図る際に視覚から得られる情報に頼りがちですよね。
しかしながら、製作までの過程で加えられた人の思いや情熱、こだわりが「お洒落」を形成し、そのバックグラウンを知ることで何気ない生活の中にも深みが生まれ味わい深いものになるのかもしれませんね。

これから食欲の秋ということで、「美味しい」の裏側を覗いてみることを意識してより一層素敵な飲食店様の魅力が伝えられるようにワニも精進していきます(￣^￣)ゞ

現在、パティスリーベックシュクレは堺市に３店舗を展開中。

またシェフの福田さんもお菓子作り教室の開催や小学校の職業体験などでお菓子を通してフランスで感じた感覚を伝えることに力を注いでいます。

気になった方はぜひ足を運んでみてくださいね。
オンラインショップもありますのでこちらからどうぞ！！
https://becsucre.shop-pro.jp/

最後まで読んでくださりありがとうございました。