はじめに

みなさん、こんにちは！ライターの〈ずま〉です！
だんだん寒くなってきて、朝起きるのも学校に行くのも辛くなってきました。
早速春が恋しい…

今回私がご紹介するのは、愛知県稲沢市に店舗を構える『やばい魚屋さん』です！

「やばい魚屋さん…」いかにも奇妙なこのお店。ホームページを覗いてみると、不思議な魚と料理が勢揃い！今回は、見たことない、売ってない。そんな魚たちを料理して提供する『やばい魚屋さん』の謎に迫っていきます👀

やばい魚屋さん

まず聞きたいのは、この「やばい魚屋さん」という店舗名の由来。店主の河合さんはこう語ります。

「とにかく”インパクト”を残したかった。その一言ですね。お客さんの記憶に残る名前にしようというのがきっかけです。」

店主の河合さんは、元々料理人。3年前、「急成長している国をちょっと見てみたい」と思ったことをきっかけだったそうです。

「率直に言うと、魚の管理が雑でした。これを生で食べられる訳がないと思いました。魚を流通させるためにはインフラをしっかり整備する必要がありますが、それができているのが世界的に見た時に日本だけだと気づき、日本のありがたみに気づいたんです。自分の手で、日本の貴重なこの文化を持続させていきたい。それが、最初のきっかけです。」

料理人になった初期の頃は、名古屋にある柳橋市場で店の仕入れを担当していました。

「その時に痛感したのは、魚の扱いや魚の知識だったり、鮮度の維持だったり、幅広く魚の知識を学ぶことができました。」

私たちがスーパーで買うことのできる魚はごくわずかなものです。実際、取引の現場でも、多くの魚に買取手がつかないこともしばしば。

「料理人も売れる魚しか買わないので、売れにくい魚を買うようにしていました。その中で、「この魚はどのように調理しようか」と考える経験を積むことで、扱いの難しい魚を調理するノウハウが身についていきました。

お店のコンセプトは、「見たことない売ってない、そんな魚を美味しい料理で堪能してもらこと」スーパーでは見かけるけど、どうやったら料理したら良いか分からないといったものを中心に料理を提供しています。


例えば、巨大ハモ（市場では大蛇）という魚。通常は、400〜600gのものが多い中で、河合さん自身は、なんと2kgのものを買うそうです。

「誰も扱っていないからこそ、自分にしか出せない料理が提供できているかなと思います。他には置いていない魚を置いているのは強みですね。」

店舗は商店街にお店を構えます。地元の年配の方や、インスタグラムを見てきてくれる方もいらっしゃるそうです。

「店舗名がちょっと奇妙なので、最初は少し引かれるかな〜と思っていましたが、その心配はなく多くの方がいらっしゃってくれています。あまり店舗名はみなさん、気にしていないのかもしれませんね笑」

おすすめメニュー

3種類の定番メニューがあります！

魚介だしカレー

河合さん一番おすすめのメニューです。魚介だしを使用したカレー。

ダイジャのアラ（部位の一部）を炒めてから煮出した出汁を使用したカレーに、フリップをトッピングしています。
メニューは、河合さん自身が考案しました。

やばい魚屋さん定食

仕入れたメニューによって日替わりとなるこちらのメニュー。河合さんが「面白い！」と感じた魚を使用した定食となっています。こちらが提供される日は、すぐに完売する
仕入れたメニューによって変わるので、毎日提供できる訳ではありませんので、ご注意ください。

やばい魚屋さんのメニューの中で、比較的人気の高いカレー。エスニック系を意識したものとなっており、多くの人に受け入れられるものになっているそうです。

天ぷら

ハモの天ぷら、ふぐの天ぷら、白子の天ぷら、アカヤガラの天ぷらなど、他店舗では食べられないような天ぷらがあります。


将来的にはレパートリーを増やしていきながら、テイクアウトなどにもどんどん進出していくそうです。

これからの展望

「飲食店の経営に当たって、手当たり次第のことはやってきたつもりですが、全部は無理なので絞る必要があると気づきました。

その一つが、天ぷらに絞るという戦略です。やはり専門店は強いと感じます。その中で、得意料理であり面白い魚を扱いやすい「天ぷら」にフォーカスしたいなと考えています。

テイクアウトのレパートリーを増やしていきたいですね。
その他、生魚も幅広く提供できるようにお店にしていきたいとも考えています。」

メッセージ

最後に河合さんから、メッセージをいただきました。

「アトラクション感覚で来てほしいな〜と思っています。特にファミリーの方などに、魚料理の面白さに感じていただきたいですね。他店と比べて、見慣れない魚を提供していますので、運営に苦労することも多くあります。特にブランド作り。課題はありますが、これから邁進していこうと思います。」