企業のこれまでとこれから
御社の創業から現在に至るまでの歴史について、転換点となった出来事を含めて教えて下さい。
弊社は1985年に主人(現会長)が堺の地場産業である自転車用の塗料メーカーとして創業しましたが直後に高血圧で倒れ、私が後を引き継ぎました。その後は、環境負荷の少ない水性塗料(主に住宅用)の製造へと徐々にシフトし事業を拡大してまいりました。
転換点となったのは2000年代初頭、タイのバンコクで遮熱塗料の製造、施工を開始したことがきっかけでした。現地で塗布面の汚れを防ぐために、セルフクリーニング効果のある光触媒のクリアコートを上塗りしたところ、塗り残してしまった部分の汚れが目立ってクレームになったのです。クリアコートは透明なため塗った部分とまだ塗っていない部分との境目が分かりにくいことが原因でした。そこで塗料自体の中に光触媒を混ぜ込みましたが、今度は塗布面が劣化しやすくなるという問題が発生しました。弊社ではすぐにこの問題を解決すべく堺市に技術支援を相談。その結果、大阪府立大学を加えた産学官の連携を実現し、約3年の月日をかけて高機能性光触媒塗料「オプティマス」を開発いたしました。現在はこのオプティマスを主軸商品として、さらなる高機能性塗料の研究、開発にも取り組んでおります。

御社の現在の事業の強み・特徴やこれからの展望について教えて下さい。
弊社では光触媒のセルフクリーニング機能や有機物の分解機能に着目した次世代型遮熱塗料「オプティマス」を主たる商品として取り扱っております(外装用/内装用)。最近では、抗ウィルスの機能を付加させた塗料も開発し(SIAA取得)上市いたしました。他にも遮熱塗料、断熱塗料、コーティング剤等すべて水性塗料で用意いたしております。
今後も環境に配慮した商品の需要が伸びる可能性が高いと見込まれます。国連サミットで採択されたSDGsに賛同する企業として、国内市場のみならず海外市場の開拓にもさらに力を入れて弊社商品を展開していく予定です。

企業から見た地域の魅力について
御社から見た堺・泉州地域の魅力について教えて下さい。
堺・泉州地域といえば、古来よりものづくりの町として職人たちの切磋琢磨が行われてきた場所です。常に最高品質を追い求める気質といったものが今なお引き継がれている印象があります。これに関して弊社では堺商工会議所から堺ブランド「堺技衆」の認証を受けました。
また、最近になって百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されたように、「ものづくり」「伝統」「歴史」において、官民が一体となって地域を盛り上げていこうとする風土があります。歳月が裏打ちする信頼性と受け継がれてきた確かなものを作り上げる誇りが最大の魅力だと感じています。

企業が求める人材像について
御社に応募していただきたい人材像について、具体的に教えて下さい。
道具や材料等の扱いが丁寧な人。ものづくりを楽しめる人に来ていただきだいです。
また、弊社は「オプティマス」を広げることによって、環境に配慮したものづくりを今後も進めていきたいと考えております。そのためSDGsに関心があり、取り組みに賛成していただける方。そして、海外市場へさらに進出していきたいので社会的な課題に関心を持ち、グローバルな視点で物事を捉えられる方とともに働きたいと思います。皆様のご応募お待ちしております。

ひとを知る

代表取締役
髙尾 弘美
弊社は1985年に主人(現会長)が堺の地場産業である自転車用の塗料メーカーとして創業しましたが直後に高血圧で倒れ、私が後を引き継ぎました。その後、地球環境の保全を会社理念に掲げ、環境負荷の少ない水性塗料(主に住宅用)の製造へと徐々にシフトいたしました。現在は産学官の連携で開発した光触媒塗料「オプティマス」のほか、抗菌・抗ウイルス塗料の製造、販売に力を入れております。
企業プロフィール
企業名 | 宝榮産業株式会社 |
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所在地 | 〒599-8233 大阪府堺市中区大野芝町94番地 |
創業年 | 1985年創業 |
代表者 | 代表取締役 髙尾 弘美 |
事業内容 |
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